2011/10/23 晩秋の八ヶ岳・にゅう
連休からこっち、どうも週末のお天気はイマイチ続き。
土曜日も大雨予報ってんで大人しくしてたら、どうも天候回復が早まったような?
が、風が強くて山には雲がかかりそう。
てなわけで、山歩きを楽しもう!をテーマとすべく、北八ヶ岳に行き先決定。
秩父とも行き先迷ったんですが。今回は、八ヶ岳へ。
横浜を2時半頃に出発し、登山口のみどり池入口には5時半頃到着。
あ~、八ヶ岳、近い♪
バス停の奥に20台くらい停められそうなスペースがあり、そこに駐車です。
前日の雨の中、登って行った方達の車かな、10数台既に停まってました。
※トイレはなし。ここから下の稲子湯の駐車場にはトイレあり。
さて、準備して出発。
今回は、しらびそ小屋から中山峠へ登り、にゅうを経由してシャクナゲ尾根を下る予定。
高いとこにはガスがかかってて展望もないので、天狗岳は割愛デス。
駐車場の奥のゲートを越え、橋を渡ると
そこから登山道が始まります。
そしていきなり。
カラマツの紅葉が美しい!o(*^▽^*)o
2度ほど林道を横切りますが、2回目に横切った時にこんな看板が。
台風の影響が、こんなとこにも出てきてるんですねぇ。
てなわけでここから先は、通常の登山道とは違う道、らしい。
が、通常の登山道ではないにしては、整備されてて歩きやすい。林作業の人のための道なのかな。
そしてこの道、カラマツの紅葉がすんごくキレイ。
黄金色の紅葉で、道全体がほわあぁ~と明るく輝いてます♪(≧∇≦)
所々で傾斜が急になる道をゆる~りと登っていくと、沢との合流地点に到着。
沢向こうからは、本来の登山道が合流。
が、ロープ張られててそちらには行けず。
手作りの道標を見ると
何なに、みどり池は「はっても30分」とな。ぷぷ。( ^ω^ )
が、道はここから九十九折りの急坂ですよ~。
そしてこの道、これまでのカラマツ林の中の明るい道とは打って変わって、シラビソ林?の中の、美しい緑のコケの道♪
道自体は、岩が重なる九十九折りの急坂だったりするのですが。
こんなコケに癒されて、全然キツクない~♪
ワクワクしながらコケの急坂を登り、ゆるい道に出てほどなく
小屋の横では、人懐こいワンコがお出迎え(大吉君、というそうな)。
冬毛なのかしらん、もっふもふ。
ごろ太君曰く、耳の後ろの毛が超~気持ちいい!と。
小屋の前のみどり池越しには、こんな景色も。
いやぁ。ここに泊まって(テン泊も可)の~んびり、ってのもよさそうね。
小屋もなかなかよさげな雰囲気です。
小屋の前では、冬に備えて皆さま薪割り中。
池端で一息ついたまきchin隊、ご挨拶していざ、中山峠へ。
みどり池の前を過ぎ、ゆるりと歩いて行くと、本沢温泉の分岐に到着。
まきchin隊は、ここから中山峠を目指します。
ゆるやかな落ち葉ロードを過ぎると、中山峠へ向けての急坂へ突入。
またまたこんな感じのコケの道。
さっきまで、黄金色や赤の紅葉ロードだったのに、いきなり緑一色の道。
いろんな顔があるんだねぇ。。。一粒で何度も美味しいではないですか♪
えい、やあ、と、ごろごろ転がるコケむした大岩を越えつつ急坂をよじ登り。
頭上の木々を揺らす強風にドキドキしつつ歩を進め、峠手前で樹林帯を出て、鎖のかかる岩を登っていくと
中山峠、到着。
黒百合ヒュッテへの道、天狗岳への道、にゅうへの道の分岐ですな。
そしてここ、峠だけあって、風が吹き抜けてすんごく寒い!
ガスが晴れてるようだったら、天狗岳に寄り道してもいいかな~、と思ってたのですが。
まだまだガッスガス、しかもこの風だとしばらく待ってもガスは取れそうにない。
・・・てなわけで、にゅう目指してGo!
ガスガスの稜線は、木立に囲まれて意外と風が弱い。
吹きっさらしの稜線だったらどうしようかと思ってたのですが。やれやれ。
歩き始めてほどなく、中山、高見石小屋への分岐を左に分け、にゅうへの道を辿ります。
ゆるりと下るシラビソとコケの道は・・・先日登った甲武信岳(甲武信岳~十文字峠間)に似てる?!
ほら、コケもこんなにたくさん。
岩も、木の根も、木の幹も。ふっさふさのコケに覆われて、緑鮮やか♪
いやぁ、八ヶ岳にこんなところがあるなんて、知らなかった。
北八ヶ岳って、積雪期にしか歩いたことなかったんだよねぇ。それにあまりいろいろ歩けてないし。
もっといろんな季節に歩かないと。
ゆるりと下る道が少し登りになり、ごろごろ転がる大きな岩を越えて歩いて行くと、にゅうを望む展望台に。
木立の隙間から、目の前のにゅうを見上げると
お~、出た! すんごいごっつごつ、岩山ではないですか!!(≧∇≦)
てっぺんには何人か先行者がいて、景色をお楽しみ中。
よぉし、まきchin隊も、Go!
にゅうが近づくにつれ、ごろんごろん転がる大岩だらけの道になり。
にゅう山頂(2,351m)、到着。
山頂標識はなく、三角点が立つのみの岩だらけの山頂。
遥か眼下には、ぽっかりと白駒池が。
白駒池と反対側、稲子岳東壁から延びる裾野は、カラマツの紅葉で黄金色に染まってます。
カラマツのじゅうたんみたい。
岩場の一番高いところで、眼下に広がるカラマツ林を見降ろす男、一人。
雲の向こうは、甲武信岳や金峰山方面か。
標高2,400mより上は雲の中で、にゅうはぎりぎりガスの下。
時折、風がびゅぅ~っと吹き抜けるものの、寒くて居られない、ほどではない。
眼下に広がる晩秋の森を眺めつつ、腹ごしらえしつつ、しばし一休み。
が、今日はお天気好転しそうにないし。
一休みしたら、下りますかね。
ここからしばらくは、大岩がごろごろ転がる坂を下ります。
前日の雨で湿った岩には木の根がからみつき、滑りやすい。
まきchin、滑ってまた手を痛めたらシャレにならないので、慎重に下ります。
そして下からは、流行りのカッコした人が続々と登ってきてビックリ。
・・・そっか、麦草峠からだったら、すぐだもんね。にゅうまで1時間半強かな?
登ってくる人達とすれ違いつつ、しばらく歩きづらい急坂を下り、道が緩やかになった頃、白駒池からの道と別れて稲子湯方面へ。
・・・でもって、笑っちゃったのは、まきchinの後に見えるもう一つの標識。
「ニュー中山峠」とな。なんか、昔のドライブインみたいな名前じゃん。
「ニュー」および「中山峠」ってことなんだろうけどね。
いやあ、面白い。ヽ(*≧ε≦*)φ
おもしろ(?)標識にすっかり和んだら、稲子湯目指して下山、です。
ここから先は、再び静かな山歩き。
コケに積もった落ち葉を踏み踏み、木に付けられたテープを頼りにゆる~りと下ります。
ざっくざっく下っていくと、白樺尾根との分岐に到着。
ここの標識には、「乳(ニュー)」と。
ニュウ、にゅう、にう、ニュー、乳、といろいろ表記があるのね。
山名の由来は、刈り取った稲束を円錐状に積み上げた「入(にゅう、にお、にう)」に山の形が似てるから、ということらしいのですが。
ちなみに、稲子湯~中山峠~にゅうの間は、「ニュウ」表記が多し。
これから歩くシャクナゲ尾根は「乳」表記が多し。
う~ん、この表記の違いには、なんか意味があるのかしらん。。
ま、標識を見つけるのも楽しみの一つ、さあ、下りましょ。
ここからしばらくは、見通し悪い林の中の細い道を下ります。
足元は、ナナカマドの落ち葉で真っ赤っか。
先週の荒天で、全部葉っぱが落ちちゃったのかな。
にゅうの下をトラバース気味に下り、少し登り返したところには、またまたこんな見事なコケ林。
なんか、もののけ姫の森みたい。
深い緑がほんと美しい。晩秋の森の中にあって、滴るような緑が鮮やか♪(o^-^o)
いやはや、もうほんと、ゴチソウサマです。o(*^▽^*)o
コケの林を抜けると、いよいよシャクナゲ尾根へ。
緩やかに下る尾根から右手を見降ろすと
黄金色のカラマツ林♪
細かな筆で描いた蒔絵みたい。ここだけ、光を放ってます。
そしてシャクナゲ尾根は、その名の通りシャクナゲがわんさか。
トンネルみたいになってるところも何箇所も。
・・・こりゃ、シャクナゲシーズンはすんごいことになってそうですね。
標高1,900m~1,800mくらいの緩やかな尾根が、ず~っとこんな感じ。見事。
ゆる~りと尾根を下っていくほどに、シャクナゲに代わって落葉した木々が増えてきて。
足元も、こんな色とりどりの落ち葉で埋め尽くされて、ふわっふわ。
落ち葉に隠れた木の根や石ころを踏んで、ずるっと滑りそうになりつつも、さくさく下って
林道に出てきました~。
この林道、ほんとは砂利道なんですが。一面、落ち葉でふっかふか。
林道からみどり池駐車場へは、再び山道を下ります。
落ち葉踏み踏み、ゆるりと下って
下山後の温泉は、松原湖近くの八峰(やっほー)の湯へ。(一人500円)
平成19年にオープン、とのことで、まだ新しい。
内湯からも露天からも、八ヶ岳がど~んと見えてなかなか爽快。
お風呂も広く、源泉かけ流しでグッド♪
この日は意外と早く下山できたので、帰宅も早く、19時過ぎには帰着です。
<今回の山行>
こんなお天気なので、展望狙いではなく、静かな山道歩き狙い。
前から行ってみたかった、にゅうへ登ってきました。
「にゅう」って名前も面白いし、北八ツの道もなんとも魅力的。
北八ツの道はほとんど歩けてないし、しかも積雪期にしか歩いてないので、雪が降る前のこの時期に歩いてみたかったのです。
・・・そして、八ヶ岳の新たな魅力を発見してしまったまきchin隊。
稲子湯からの道は、カラマツ林も美しく、コケの深い緑も美しく。
変化に富んでて、全く飽きることはナシ、いろんな表情を楽しむことができました。
八ヶ岳って、こんなところがあったんだ!!
もっといろんな季節に、いろんな道を歩かねば!と心に誓った次第。
いやあ、八ヶ岳。奥深い。
これだから、春夏秋冬、山はやめられない。
今回の道、お天気良ければ天狗岳や中山もセットで歩きたいです。
紅葉の盛りの頃(今年は10月の連休の頃、だったみたい)やシャクナゲの時期も、よいですねぇ。
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コメント
うわ~♪ 黄金色・・・綺麗ですね~^-^
しかし、山の選択が上手い!なぁ~0^^0
ココは、やっぱ我らも雪の時に、歩きました^^
晩秋もいいですね~^^v
ホント、山は季節を変えて歩いてみると
また、新たな発見があるもんですね~ o(*^▽^*)o
投稿: みい | 2011年10月25日 (火) 09時09分
うほっ(^_^)
さっすがですね。いいとこ行ってますねぇ。
天気よくなかったんで諦めちゃいましたよ。
2週もお山に行けないと栄養足りなくなってきちゃいました。
今週もダメなのに…
ん〜お山に行きたし。
投稿: Toby | 2011年10月26日 (水) 22時39分
みいさん>
カラマツの紅葉は、ほ~んとキレイですよね♪
黄金色に輝いて、とっても明るかったです(^^
みいさん隊は雪の時に歩かれたんですね~。
白い雪を踏んで歩く道も、とっても魅力的♪
今回、まきchin隊も歩いてみて、積雪期にも来たくなっちゃいました。
や~、それにしても、山のいろんな魅力を実感した次第。
これまで登った山も、季節を変えて歩きたいですよねぇ
投稿: まきchin | 2011年10月27日 (木) 00時05分
Tobyさん>
この週末、行き先はほんと悩みました。
紅葉はあらかた終わってるし、ガスってるし風強いし。
いったいどこに行けばいいんだ?!と。
> 2週もお山に行けないと栄養足りなくなって
そうそう。そうですよね!
山に行かせろー!と暴動起こしたくなっちゃう感じ。
今週末。ビミョウですね。。。
投稿: まきchin | 2011年10月27日 (木) 00時10分
カラマツの紅葉良いですね~。
今週末カラマツの紅葉を狙っているのですが、ただチョット遅くて紅葉でなく黄色の絨毯かもって気がしてます。
稲子湯から天狗~本沢温泉も候補の1つです。ただ今週も天気がいまいちですね~。
12~3月東北の高速無料になるみたいですよ、夏油に行きやすくなりますね~。(笑)
投稿: IK | 2011年10月27日 (木) 08時35分
同じココログなので時々拝見し、参考にさせていただき
ましたが、初めてコメントさせてもらいました。
自分もこの秋にニュウ辺りを歩こうと思っていましたが、
こうしたコース取りも出来るんですね…。
素晴らしい黄葉に感動で、これからの山歩きに参考に
させてもらいます。
投稿: ひまじん | 2011年10月27日 (木) 17時53分
IKさん>
ちゃんとカラマツの紅葉を見たのは、実はこれが初めてかも、です。
黄金色に輝く木々、黄葉した葉が落ちてこれまた黄金色の登山道。
・・・ほんとキレイですねぇ。
遠くから見ても、紅葉のカラマツ林はとってもキレイでした。
今週末、ほんと、お天気どうなるんでしょう。
平日はこんなに天気がよいのに。週末も良くなることを祈りましょう(^^
・・・そしてこの冬の東北道。
そうなんですよぉ~、夏油、心おきなく行けちゃいそうです(^^
シーズン券買っちゃおうかと、かなり真剣に検討してしまいました。
IKさんにはすっかり、お見通しですね(^^;
投稿: まきchin | 2011年10月27日 (木) 22時23分
ひまじんさん>
初めまして、コメントありがとうございます♪
いつも見ていただいて。。恐縮です
稲子湯からの道は、静かで雰囲気満点、林もコケも、とっても美しい道でした。
麦草峠から登ってくる方が多いみたいですが。
ちょこっと時間かけて、の~んびり静かに歩く道も、なかなかステキです♪
ぜひ! ひまじんさんも、歩いてみてくださいませ(^^
天狗岳に寄り道して、黒百合ヒュッテ泊、なんてのも楽しそうです
投稿: まきchin | 2011年10月27日 (木) 22時30分
にゅう・・いいですねー。
写真の多さが充実さが伝わってきます。
落ち葉ふかふか。
NHK山ガール講座(番組終了しましたが)でニュウが
取り上げられた回があり、ビギナー嫁に見せてました。
こりゃ、、早めに連れて行きたい。
投稿: ぽっか | 2011年10月28日 (金) 15時45分
ぽっかさん>
いやぁ。似たような写真、多すぎですね(^^;
木々の葉っぱはほとんど落ちて、梢はスッカスカでしたが。
おかげで登山道は、落ち葉フッカフカ。
気持ち良かったですよ~♪
> NHK山ガール講座
へえぇ。そんな番組、あったんですねぇ。
麦草峠方面から登ってくる山ガール組が多かったのも、番組の影響ですかねぇ。
今回の稲子湯からの道は、人も少なくて静かで、雰囲気タップリでした(^^
お天気のよいときに、奥さまと、是非♪
投稿: まきchin | 2011年10月28日 (金) 21時48分