2011/9/11 中央アルプス・雲上の将棋頭山へ
この週末、久々の晴天!!・・・と思いきや。
まきchinもごろ太君も、土曜日にはそれぞれ予定が入っており、山へは日曜日のみの出撃。
せっかく行くなら、涼しくて高くて展望がいい所がいい!ってなわけで、行き先は中央アルプス・木曽駒の北に聳える将棋頭山に決定。
横浜を1時半頃出発して、中央道伊那ICで下り、登山口の桂小場についたのは4時頃。
登山口手前には、大きな小黒川渓谷キャンプ場もあり、登山口まで舗装路が続いていて快適♪
登山口駐車場も、30台位は停められそうな広さ(でも、すんごく斜めってる。。)。
※仮設のトイレが一つ。
登山口すぐ上に銀色に光る、発電用の大きな鉄パイプを越えたら、あとは緩やかな山道へ。
右下に沢を見下ろしつつ、斜面をトラバース気味にゆるゆる登る道は、細くてちと滑りやすい。
所々で路肩(?)が崩れてるのは、誰かが踏み外した跡か、雨で崩れた跡か。
足元に注意しながら歩いて行くと、沢音がだんだん近くなって
ブドウの蔦の絡まる森の山肌から湧き出る清水、ってことで、この名がついたそうな。
「水筒の中身が水道水の方は、ここで全て水を入れ替えることをお勧めします」との標識に、思わずニヤリ。
じゃばじゃば流れる美味しい水で喉を潤したら、さて、山道へ。
ここからは、カラマツ林の中のゆるやかな九十九折り。
道幅もあり、カラマツのふかふかの落ち葉を踏みつつの緩やかな道で、とっても歩きやすい♪
このカラマツ林、尾根の北側なのでちょい暗め。
静かだし、薄暗いし、人はいないし。
ひたすら歩くしかなくて黙々と歩いて行くと、200mほど登ったところで道は尾根の南側へ。
あ~、なんか植生も変わったし、明るくなった!
相変わらずの歩きやすい道をゆるゆると50分ほども登っていくと、崩壊地を巻いてちょい下り、再び水場に到着。
野田場の水場。
涸れることもあるそうだけど、この日はじゃばじゃば出てました。
この水も、冷たくて美味し♪
水の豊富な山ですなあ。(o^-^o)
ここから先も、まだまだ続く緩やかな道。
カラマツ林と笹の中、まっすぐ緩やかに伸びるトラバース道を、ひたすら歩きます。
う~ん、緩やかなのはいいんだけど。
この単調さと緩やかさ、ちと飽きてきた。
そしてここから大樽避難小屋までは、分岐道がたくさん。
横山への分岐。
もうすっかり笹が生い茂っていて、歩くのは大変そう。
手元の地図上(2007年版)では、実線なんだけどねえ。
横山分岐から10分弱歩いた馬返しからは、権兵衛峠への道が分岐。
途中でジャンボカラマツを通るそうで、この道を整備されたのも「ジャンボカラマツ保存会」。
ん~、面白そうだが、結構時間かかりそうなルートではある。。。
馬返しのすぐ先には、奈良井宿への道も。
標識も道もキレイに整備されていて、歩きやすそうです。
奈良井宿への道を分けると、しばらくコケむした林の中のゆるゆる歩き。
コケの緑がなんとも鮮やかで、気持ち良い。
・・・がこの付近、ちと獣臭くて気味が悪い。
ごろ太君曰く「猿山のサルの臭い?」と。
とりあえず鈴をじゃらじゃら鳴らして、人間の存在をアピールしつつ歩いて行くと
大樽避難小屋、到着。
トイレもすぐそばにあって、居心地よさそう♪
さて、登山口からここまで、ず~っとゆるやかな道(でも、実は標高差800mほどは登ってきてるのよね)。
ココから稜線までは胸突八丁、500mほど急坂を登りつめます。
息を整えていざ!!
小屋から少し登ると、桂小場からのもう一つの道、信大ルートと合流。
標識は立派。
そして上から見た感じ、道も踏まれて整備されてる雰囲気ですが・・・「迷」の文字が気になる。
分岐の周囲には、信大農学部が設置した計測装置がいくつか置いてあったりして興味深い。
山を登って、いろいろ研究したりデータを集めたりしてるんだねえ。がんばれ!
さすがにこれまでよりは斜度もあり、大きな段差も所々にあり。
でも、石組みや木段も随所に整備されてるし。
暑い夏の日ならまた話は別なのかもしれないけど、さすがに秋の足音も近く、吹く風は涼しくて気持ちの良い急坂(??)。
ベンチのある六合目を過ぎ、弘法岩なる大岩を過ぎ。
意外と見どころもあり、標識もマメに立ってるぞ。
木々の隙間から仰ぎ見る稜線は、どうやらガスの中。
歩いている尾根も、下からガスが上がってくるし、こりゃ展望は望めないね~、と登っていると、下ってきたおじさんが一言。
「上の稜線は、どっピーカンだよ! バチコ~ンの眺めだよ!!」
ぅわお! バッチコ~ンですかい!!(≧∇≦)
てか、バチコンの語源って何?!とごろ太君と盛り上がりつつも、テンション、だだ上がり。
(「バチ」はわかるけど「コン」って何だ?!)
さあ、行くぜい♪
急坂を登っていくと、大きな岩の津島神社に到着。
ヒカリゴケ、の標識に、岩の隙間に目を凝らして見ると・・・
ここから先は、木々の背丈も低くなり、頭上に時折青空も覗いてイイ感じに期待が高まります。
青く高く澄む空と、日射しに輝く木々の梢。もう秋だねえ。
あと1ヶ月もすれば、赤く黄色く色づいた山々は、白く雪化粧するんでしょうね。
また一年が廻ろうとしている。。。
夏山シーズンは短いねぇ。だからこそ、胸高鳴り、恋焦がれるシーズンなんだよねぇ。
そんな想いにふけりつつ、頭上の空を、木々を見上げつつ急坂を登り。
七合目の標識を過ぎてほどなく、胸突ノ頭に到着。
ココから先は、緩やかな稜線歩き♪
視線の先には、目指す将棋頭山も見えてます。
かん木の中、ゆるりと歩いて行者岩分岐を過ぎて稜線に出ると
ど~ん! 木曽駒の主稜線!!
その後ろに見える稜線は、伊那前岳か。
御嶽も、今にも雲に隠されそうながらもかろうじて。
この反対側に目を転じると、雲海の向こうには、南アルプスも!
わお。稜線はしっかり雲の上ではないですか。
バチコ~ンの展望、キタ!!(≧∇≦)
少し登っていくと、西駒山荘への夏道と、稜線経由の冬道の分岐が登場。
目指す将棋頭山の山頂は、冬道の稜線の先。
てなわけで、まきchin隊は稜線の冬道へ、Go!
稜線上の道は、さすがに風が強い。
踏み跡があるか心配だったけど、所々にペンキマークもついてるし、踏み跡もばっちり。
なかなかに心強い稜線の道を、ゆるゆると登ります。
そして、白ザレ気味の道の端には、秋色がそこかしこに。
青い空の下、ゆる~りと伸びる稜線。
こんなに晴れてるとは思わなかったので、かな~りイイ気持♪
素晴らしい青空と景色に、気分は上々。o(*^▽^*)o
所々でハイマツにつっこみ、枝にビシバシ打たれつつも、稜線をゆる~りと登って
山頂直下の西駒山荘の向こうには、雲海に浮かぶ南アルプス。
もうほとんど雲の中だけど。
そしてやっぱりコレ。
雲に浮かぶ、木曽駒、中岳、宝剣岳の眺めがカッコいい!!
いやはや、今日はあまり天気も良くなさそうで、稜線からの展望も期待していなかったのですが。
山頂からのこんな展望に出会えることができて、よかったぁ。。。(o^-^o)
さて、山頂は風も強いのであんまりノンビリもできず。
山頂直下の遭難記念碑「聖職の碑」まで下ります。
山頂から延びる稜線上の道を、木曽駒方面へ下っていくと、西駒山荘への分岐に到着。
分岐から先は、登山道に合流です。
緩やかな道は、秋色の道。
色づき始めた葉が、お日様にキラキラ輝いて美しい。
緩やかな道が少し下りに転じ、白ザレの斜面を下ったところに
遭難記念碑「聖職の碑」はありました。かなり大きくてビックリ。
記念碑の前からは、この展望。
開けて明るく、心休まる眺めですな。
しばし景色を眺めていると、だんだんガスが上がってきて木曽駒も雲の中へ。
このままず~っと晴れているようだったら、もうちょっと先まで歩いてもよいかも?!とか思ってたのですが。
ま、今日はここまでってことで、西駒山荘を目指します。
来た道をゆるりと戻り、途中で将棋頭山への稜線ルートを左に分けて歩いて行くと、ほどなく西駒山荘に到着。
こじんまりした赤い屋根の小屋。
屋根には、たくさんお布団が干してありました。今夜はふっかふかのお布団なのかしらん。
小屋のちょい下の水場からは、水がじゃばじゃば出てました。
小屋の前のベンチで腹ごしらえしたら、下山開始。
帰りは、将棋頭山を巻く夏道を下ります。
木々の色合いが、秋ですな。
足元には、シラタマノキの白い実がたくさん。
秋色の中で、ころんと白くて小さな実が、なんともかわいらしい。( ^ω^ )
そんな道をゆるゆる下ることしばし。
将棋頭山への冬道との分岐に戻ってきました。
行者岩のところまで、ガスがどんどん上がってきてます。
今にも雲に隠れそう。
稜線の周りの山々も、もうすっかり雲の中。
てなわけで、さっくり下りましょ。
そうとなれば、下りは早い早い。
胸突八丁の急坂をガッツリ下り、大樽避難小屋から先は緩やかな道をさくさく下り。
はい、あっという間に駐車場に到着~♪
(って、レポ省略しすぎだし)
見よ、駐車場のこの斜めっプリ。
車中泊される方は、要注意であります。
さて、下山後の温泉は、20分ほど走ったところにある「ふれあい交流センター大芝の湯」へ(一人500円)。
ここ、5月に経ヶ岳に登った時にも来たとこです。
内湯も露天も広いところが良いのよね。
早く下山できたし、お風呂もさっくり入ってさっくり帰宅~、と思いきや。
久しぶりの晴天の週末、お出かけした方も多かったと見えて、中央道は30km以上の大渋滞。
大月で下りて下道をつなげて走り、なんとか21時前に帰宅いたしました。
<今回の山行>
今年は、ほんとに全然山に行けてない。
というわけで、久しぶりの山歩き、体も重いし足もなまってる。
標高差1,400mの往復に耐えられるのか?!と思いきや。
前半は緩やかに登り上げ、後半の胸突八丁も傾斜はキツイが登りやすく。
森の香りを楽しみながら気持ち良く歩いているうちに、中アの稜線にたどりついてしまった、という感じの道でした。
中アと言えば、やはり千畳敷や木曽駒がメインなので、こちら側の道も山もとっても静か。
水場も多く、道も標識もキレイに整備されていて、とっても歩きやすかった。
できれば、ここから木曽駒を越え、空木、南駒ヶ岳方面へ縦走してみたいですが。
ま~、車の回収も大変そうですしねぇ。
週末山ノボラーとしては、ぼっつらぼっつら、つなげて歩くのがいいのかな。
思わぬ展望に恵まれた、静かな山歩き。
稜線はもう秋の色と秋の風。そろそろ秋山歩きですね。
週末、晴れ、来い!!
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コメント
わぉ~♪懐かしい・・・って先月でした(笑)
もう、秋の臭いがしますね~ (o^-^o)
胸突き・・・と言うけど、意外と登り易く
結構、好きです^-^
静かでお気に入りのコース。。。^^
さく~っと100高山ゲットですね~^^v
昨日歩いたコースから、赤牛がすんばらしく~
我らも来年、読売新道歩きたい~!って
思いました(笑)
投稿: みい | 2011年9月13日 (火) 09時04分
中央アルプスでしたか!
いいお天気でしたね~下界では雲の下という感じでしょうか。。
カラマツ林は、確かに薄暗くて…
7月の朝5時から登り始めた時でさえ、熊さんが出そうで怖かったです。
獣の臭いがしたそうですが、なんだったのでしょうね。
やはり臭いってするんですね。どんな臭いなんだろ~
このルートは、新品の登山靴の試し履きで、木曽駒ヶ岳まで登り、靴擦れして、痛い思いで下山しました。
懐かしい思いでレポを拝見しました。
秋近し!ですね♪
投稿: こまち | 2011年9月13日 (火) 17時47分
みいさん>
そうそう、将棋頭山、みいさん登ったばっかりですよね。
そのころはお花がいっぱいだったんだよね。。と思いながら歩いてました(^^)
桂小場からの道、ほんと登りやすいですね~♪
変わりゆく樹相や、木々の合間から覗く稜線を眺めながら登ってたら、いつの間にか1,400m登っちゃった、て感じでした(^^
みいさん隊は、しっかり薬師~立山の縦走ゲットですね!おめでとうございます~
来年はぜひ、読売新道の登りをゲットしちゃってください(秋がおススメ)。
そっちも、静かですんばらしい道でしたヨ♪
投稿: まきchin | 2011年9月13日 (火) 22時37分
こまちさん>
お~、こまちさんも歩かれてましたか。
前半は薄暗い道だけど、道はキレイで歩きやすいですよね。
事前にいろんな方のレポを見ていたら、猿が多いとあったので。
獣の臭いも、猿かな?と思ってました。
ま、猿にせよ熊にしろ、バッタリ出くわすのはご免こうむりたい(><)
こまちさんも、今度は歩きなれた靴でどうぞ~♪ 山はもう秋近しです!
投稿: まきchin | 2011年9月13日 (火) 22時56分
中央アルプスでしたか。バッチリ青い空で木曽駒の大展望、こりゃあすんばらしいですねぇ。アルプスも秋の気配が忍び寄っていますな。
どうも最近の週末は天気がいまいちだったり、休めなかったりと苦戦続きです。そろそろスカッとしたところを歩きたいもんです。
投稿: Toby | 2011年9月14日 (水) 06時38分
Tobyさん>
つい最近まで夏だと思ってたのですが(下界はまだ残暑ですし)。
山の上は、すっかりもう秋の気配ありまくり、でした。
・・・そろそろ雪の季節ですねえ。
複雑な気分です。
平日は天気いいんですが。
週末になると、天気が崩れるのはなぜ?!
スカッと晴れた稜線を、そろそろ歩きたいですよね♪
投稿: まきchin | 2011年9月15日 (木) 00時48分
僕も登山すきなんで 写真に感動!
投稿: 漢方の成美薬局 スタッフ | 2011年9月22日 (木) 16時21分