2011/7/15-18 読売新道から赤牛岳へ(1日目・黒部ダム~奥黒部ヒュッテ)
1日目(7/15):黒部ダム~平ノ渡~奥黒部ヒュッテ
2日目(7/16):奥黒部ヒュッテ~読売新道~赤牛岳~水晶岳~水晶小屋
3日目(7/17):水晶小屋~野口五郎岳~南真砂岳~竹村新道~湯俣温泉晴嵐荘
4日目(7/18):湯俣温泉晴嵐荘~高瀬ダム
やってきました、海の日の連休!
まきchin隊は、連休前日の金曜日に有休を取り、3泊4日での山行アタック。
北アに行くか南アに行くか。
ちょうど台風が来てたこともあり、直前まで行き先候補と天気予報をにらめっこ。
昨年夏の黒部大縦走の時にアタックを心に誓った、読売新道を「登る」企画に決定。
このMっぷりが、心をくすぐり続けてはや1年近く。
どの日も行程が長いので、小屋泊装備で荷を軽くして、満を持してのアタックです。
横浜を2時半頃に出発し、扇沢に到着したのは6時頃。
平日だし、一番上の無料駐車場に楽々駐車・・・と思いきや。
のんびり準備して、出発。
7時半始発のトロリーバスの切符売り場も、こんなもんです。
平日はいいねぇ。
空いてるトロリーバスに揺られて黒部ダムに上がると
そしてダムの向こうには
天気は最高、山もクッキリキレイに見えてテンション上がりますな。
ダムの上をずんずん歩き、ケーブル駅の手前で平ノ小屋方面への道へ入ります。
こんな道、あったっけね。
何度か来てますが、気が付かなかった。。。
トンネルを抜けると、あとはダム沿いの道。
コンクリ敷きの道をゆるゆる歩いて行くと、立派なロッジくろよんに到着。
大きなアップダウンはそれほどないものの、ハシゴの登り降りや崩れてるところもあり、足元に気を遣う道。
まあ初日だからいいですが。
足にきますな。(;;;´Д`)ゝ
が、時折木立の切れめから赤牛岳が顔を覗かせたりして。
ん~、元気づけられる♪
湖面にはこんなのも。
遊覧船のガルベですね、あれで平ノ小屋まで送ってくれないかしらん。
木立の中の道は、時折涼しい風がさぁ~っと吹き抜けてイイ気持。
左手に黒部湖を見下ろしつつ、落ち葉を踏み踏み歩いていくと
うわぁ。長~いハシゴ2連発。
下ってからまた登りますか(@Д@;
しばらく穏やかだった道が、このどえらく長いハシゴの後、再びハシゴとガレの連続に。
所々木立も切れて、お日様ぎらぎら照りつけて。あち~~(@Д@;
そんな道を、ゆるゆる登り気味に歩いて行くと
ここから平ノ渡を渡し船で渡るわけですが。
小屋のダンディーなご主人に、12時の船宜しくお願いします~と声をかけてから、小屋の前でゆっくり腹ごしらえ。
黒部湖を吹きわたってくる風も木陰も涼しくて、イイ気持(^^
さて、渡し船の乗り場は、小屋から黒部ダム方面にちょこっと戻ったところにあります。
(歩いてきたとき、通り過ぎてた)
乗客は、まきchin隊と単独の男性の方の3人のみ。
小屋のダンディーご主人が操縦し、の~んびり対岸を目指します。
山登りに来てるのに、湖を船で渡ってるって、なんか面白い。
船室に入っていいよ~とのことでしたが、気持ちいいので3人とも甲板で風に吹かれてました。
対岸の船着き場は、こんな感じ。
ご主人、絶妙な舵捌きで船首から接岸。さすが。
※こちら側から乗る人は、時間になったら階段最下部でお待ちください、と。
対岸から見て人影がなければ、迎えの船は出ないそうで。
さて、ここから一路、奥黒部ヒュッテを目指してGo!
事前の情報だと、ここから先の道が結構荒れており、復旧工事中とのことだったのですが。。。
ええ?!(lll゚Д゚)
なな、なんか、崖にかかったハシゴが崩れてぶら~んと・・・。
こちらは、湖に向かってハシゴが飛び出してます。
登りのまきchin達は、なんとかハシゴに乗り移ればいいだけなんだけど。
これ、下りの人は怖いだろな。。。
てか、ハシゴは落ちないんだろうか。。。(((゚Д゚)))
そんなキケンな道のさなか、ふと湖の上を見上げると、雄山と浄土山♪
ん~、青空バックにかっこいいねぇ~(o^-^o)
なんだか、カナダの森と湖みたい(って夏のカナダは行ったことないけど)。
そして黒部湖の末端に近づくにつれ、青く澄んでくる水の色。
黒部の源流ですな、水晶岳、鷲羽岳から流れてきた水、青々と美しいです。
川沿いの道は、沢音も涼やかで見た目も青々と爽やか。(o^-^o)
山や水の眺めに心癒されつつも。
えええ~~?! どこ歩けばいいんですかね。
足、踏み外したら、黒部川にまっさかさまなんですけど(lll゚Д゚)
他にも、手すりだけ残して足場が流されてたり、ハシゴはあれどぶら~んとなってたり、と崩落個所多数。
両手両足フル活用で、そろりそろりと慎重に通過しました。
冬の雪や、雪融け後のがけ崩れとかで流されちゃってるんでしょうな。
事前に現地に確認したところ、7月中は工事中だけど、まあ何人か歩いてる人はいるし、大丈夫じゃないですかね~~とのことだったのですが。
いやはや、結構、キケンです。
てか、かなり怖かったです。
できれば、ここを歩くのは8月以降がよさそうです。
#毎年状況は変わると思われるので、直前に現地に確認してください。。
てなわけで、コースタイムを30分ほどオーバーして、ようやく奥黒部ヒュッテに到着。
黒部川から程近い、木立の中にひっそりと建つ小屋。
お風呂もあり、水洗トイレもあり。
小屋の方もと~っても感じのいい方で、静かで居心地良いトコです。
あんな道のあとだったし、ほっと一息♪
そして小屋の前の木陰のベンチで、の~んびり飲むビールが美味し!
夕飯も、唐揚げに天ぷらとかなりボリューミーではありますが、美味し!!
部屋は、竹村新道を登って水晶、赤牛と越えてきたオジサマと同室。
ここまでの道を、お互い情報交換しあいました。
・・・まきchin隊、今回は水晶から裏銀座を通ってブナ立尾根を下ろうかと思ってたのですが。
オジサマから、竹村新道は花いっぱいだったよ~との情報をいただき予定変更。
3日目に竹村新道を下ることに決定~。
さてさて、翌日の安全をお互い祈って、早々にオヤスミナサイ
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コメント
むーん。魅力的な行程。
読売新道を登りに使うところ、さすがまきchin夫妻です。
最後の湯俣温泉も、いと うまやらし。
投稿: ぽっか | 2011年7月19日 (火) 12時44分
ちょっ、ちょっと怖すぎ!!
行程が長いのもあるけど、これだけ難路続きだと小屋泊で納得です。
あと登山中に舟に乗るなんてなかなかないでしょうね(^^)
2日目の薬師岳の眺め、楽しみにしています♪
投稿: しょもも | 2011年7月19日 (火) 14時05分
おお~っ!しぶいコース^-^
読売を登るのも凄い!!
でも、やっぱ小屋泊で正解!ですね~0^^0
こんな恐ろしいとこ、重荷では・・・ ><
天気に恵まれまくり~♪の連休・・・
ホント、素晴らしい景色を堪能したでしょうね~^-^
最後、湯俣温泉晴嵐荘に泊まるってのもいいなぁ~!!
以前、裏銀座縦走の時、水晶小屋から高瀬ダムまで行って
もう、最後のトンネル歩きに泣きが。。。
7日目やっただけに、足の裏痛くなった0--0
これから、我らは、もっともっとまったり~♪と
歩きたく思いま~す^-^
続きも楽しみしていますね~^^v
投稿: みい | 2011年7月19日 (火) 15時55分
もしかして読売新道あたりかな?と思ってましたが、本当にそうだったとは(笑)
でもこの暑い中登ったとは、僕なら絶対逆コースです。
昨年行った時土砂降りだったので、今年できればリベンジをと考えていますが、2日目の写真期待していますよ~。
あ、僕も金曜から北アでした。
投稿: IK | 2011年7月19日 (火) 17時36分
うっひょーアルプスかぁ。いいなぁ(≧▽≦)
ぼくらもそろそろ本格的にアルプスデビューしたいんですけど遠いです。まきchin隊のように「本州なら近い(^-^)」的な境地には達せないですね。それでも今シーズンは一度はドドーンとあこがれのアルプスに出撃した〜い!
それにしてもさすがにアルプス。こんなに奥地でもしっかりお食事もでるんですね。東北のお山とは違いますね。
投稿: Toby | 2011年7月19日 (火) 22時55分
ぽっかさん>
読売新道を登るっての、やってみたかったのです。
普通は下るところを登るってのが、心をくすぐるんですよね。。。(苦笑)
湯俣温泉も、雰囲気タップリで良かったですよ~。
固定ファンの方もたくさんいらっしゃって。
竹村新道がほんとしんどかったので、湯俣温泉でほっこり癒されました。。。
投稿: まきchin | 2011年7月20日 (水) 00時34分
しょももさん>
はい。怖すぎです!
荷が軽かったのでよいですが、でかザックだと不安。。。
(でも平ノ渡でご一緒した方は、テン泊装備で同じ道を歩いてらしたです。。。)
2日目の薬師岳の眺め。ほんと素晴らしく美しかったです。
しょももさんも写ってるかも?!(^^
ちょっこし、お待ちくださいね~
投稿: まきchin | 2011年7月20日 (水) 00時36分
みいさん>
読売新道を登る、ってのが目標の一つだったもので。
天気の良い時を狙ってたのですが、今回ドンピシャ♪
暑くてバテバテにもなってしまったので、荷を軽くして行ってよかったです。。
みいさん隊は、水晶小屋から高瀬ダムまで一気に下山、でしたかぁ。
湯俣から高瀬ダムへの道、ほんと泣き入りますよね。。。
竹村新道のあの道を下った後だったら、そりゃ足も痛くなりますって。。。
今度はぜひ、晴嵐荘でのんびり~まったり~で!
続きレポ、がんばりますね~(なんせ2日目は写真の数がものすごくて。。。)
投稿: まきchin | 2011年7月20日 (水) 00時40分
IKさん>
うふ、IKさんにはやっぱりお見通しでしたね。
読売新道、登ってきました!
・・・がやっぱり、暑くて大変でしたよ。。。
行くなら、奥黒部ヒュッテまでの道も整備され、涼しくて空気も澄んでる秋がヨイですね。
2日目。もう、写真多すぎて大変ですが。
近々アップします!
この週末は、IKさんも北アでしたか。
いよいよアルプスの時期に突入ですね♪
投稿: まきchin | 2011年7月20日 (水) 00時43分
Tobyさん>
はい、いよいよアルプスの季節到来です!
ウチはもう、かなり距離感覚狂っちゃってますが・・・(^^;
でも、Tobyさん隊にも是非、アルプス出撃いただきたい!!
そして北アの小屋は、ほんとすごいです。
ほんもののビールも食料も売ってるし、食事も超充実してるし。(まあ、小屋は混んでますけどね)
こういう小屋の存在が、山ブームを支えてるんでしょうねぇ。
投稿: まきchin | 2011年7月20日 (水) 00時51分
赤牛岳~良いですねー。
壊れたハシゴに渡し船、
なんだかとっても「夏休みの冒険」感があって素敵。
どんどん高度が上がっていくコースも爽快ですが、
こういう難所をひとつずつクリアーしていくコースも楽しそうですね。
でも、ハシゴが落ちないで良かった・・・・・(^^;
投稿: 儚月 | 2011年7月20日 (水) 10時14分
初めてコメントします。kuroと申します。
実は常々BLOG拝見していてまきchin隊の隠れファンでしたが、勇気を出して投稿。
僕も16日~18日とブナ立尾根~水晶~黒部ダムと似たようなコースを歩きました!
17日に会っているはず?
しかし黒部ダム歩道?はキツイの何の。コースタイム通りに行かない!とムカついたのですが、7月は未整備なのですね。。。
でも晴天最高だったですよね!!!
ここだけの話。
数年前の荒沢岳でもすれ違っていたんですけど、また認識できず。。またどこかでお会いしたいですっ!!
投稿: kuro | 2011年7月20日 (水) 13時04分
読売新道だぁ~~!!
下りで使う人が多い中、私も登りで攻めたいと思ってました。
しかし、悪路ですね…(^^;)
テント装備で…と思ってましたが、う~ん、7月はやめた方がいいですね。
壊れた梯子や飛び出した梯子、悪路なのにコースタイム30分オーバーとはなかなかではないですか!
暑いので水分も多く必要ですね、さすがにダムの水飲めないし…
投稿: こまち | 2011年7月20日 (水) 14時14分
儚月さん>
「夏休みの冒険」。いーですねー、その表現。ステキ。
確かに、一つクリアしたら次はどんなのが?!てな感じで、気が抜けませんです。。。
ぶら~んとしてるハシゴや手すりが、怖かった(><)ハシゴ、ほんと落ちなくてよかったです~~
投稿: まきchin | 2011年7月21日 (木) 23時30分
kuroさん>
コメントありがとうございます!
いつも見ていただいて、恐縮です~
同じようなコースを歩かれてたんですね、こりゃ17日にすれ違ってるかもですね(^^
そして黒部ダムの道は、ほんとキツかったですね~~(><)
次は何が出てくるんだ?!とドキドキしながら歩いてましたです。
でもほんと、晴天最高でしたね。
雲が湧いてくるのも遅かったし、遠くの山までクッキリ美しく見えてるし。
お互い、大満足の北ア稜線歩きでしたよね!
荒沢岳でもすれ違ってたとは。。。こりゃ渋いトコで3度目がありそうですね、楽しみです!
投稿: まきchin | 2011年7月21日 (木) 23時53分
こまちさん>
う~ん、読売新道登るなら、テン泊装備は避けといたほうがよさげです。
行程、長いですからねぇ。
奥黒部ヒュッテまでの道は、あちこちに沢もあり、水分補給できて助かりました♪
読売新道は水場がないので、ナカナカ大変です
投稿: まきchin | 2011年7月22日 (金) 00時25分