2011/4/16-17 立山BC(2日目・剱沢&雷鳥沢)
赤が登り(歩き)、青が下り。※朝イチ雷鳥荘下の斜面は、赤表示になってます。。
1日目:室堂⇒雷鳥荘(移動のみ)
2日目:剱沢、雷鳥沢
大嵐&ピーカンの土曜日の翌日は、これまたどピーカン♪
雄山、大汝山、富士ノ折立、真砂岳の上に昇る太陽がマブシイ。
あたり一面、雪がキラキラ輝いて、目も開けられないくらいです。
アドレナリン出まくりますね~(≧∇≦)
早速、雷鳥荘前の斜面を滑り降り、雷鳥沢へGo!
雷鳥荘前の斜面は、昨日たくさんの人が滑ってた割にはあまり荒れてない(というか雪が硬い)。
気温が上がったら、イイ感じのザラメになりそう。
テン場を抜け、夏には称名川が流れる沢(今はすっかり雪に埋もれてます)を越え、雷鳥沢への取付きでシールを装着。
右側に延びる踏み跡は、大走りを目指してるのかな。
雷鳥沢をはさんで右側の尾根(雷鳥坂方面)にも踏み跡がのびてますが、まきchin隊は左側の尾根へ。
斜面の雪は締まってて硬いけど、アイスバーンではなし。
シールがよくかんで、登りやすい♪
尾根に取りついて一つ目の大きな棚を越えると、斜度がやや増してきた。
本日は風もほとんどなく、とっても穏やか。
風に煽られることがないと、穏やかな気分で登れるね。
そんな気分で尾根をひたすらまっすぐ登りつめていくと、いつの間にか雷鳥荘や地獄谷が遥か眼下に。
昔はこの斜面、直登できなくてジグ切ってたんだよね~(って今回は雪がいいだけか?!)
そして後方、鍬崎山の向こうに白く連なるのは・・・
白山だ!!
こんなにクッキリはっきり見えたのは初めて。
むちゃくちゃ近くに見えるんですけど。これも空気が澄んでるから、かな。
#帰りのバスの運転手さんが、白山がこんなにキレイに見える日はほとんどないですよ~、と言ってました。
ふと振り返ると、室堂には人がたくさん。
その後ろに聳える国見岳の向こうには、愛しの薬師岳♪
ああ、空は真っ青、風もなく穏やかで、雪もタップリ。
それにこんな絶景ときたら、もう足取り軽くならずにおれようか。(≧m≦)
・・・っちゅうわけで、二つ目のやや大きな棚を越え、さらに急になる斜面を登ってはいくものの。
左手に大きな岩が見えてきたあたりで、まきchin、シール登行を断念。
アイゼンつけて、板担ぎます。
(ごろ太君はスキーアイゼンでアタック)
このラスト100mくらいの登りが、斜度もキツくて辛いのだ。
板、重い!
ちかれた。。。雪もビミョウに硬い。
何度も立ち止まって息を整えつつ、アイゼン蹴り込んで登ることしばし。
別山乗越へつながる稜線に、出た!
左手には雪庇が張り出してるので、注意しつつ稜線を辿ります。
その雪庇の先には剱御前から連なる稜線、そしてその向こうには早月尾根と毛勝山。
お、一ノ越の向こうにはヤリホですな。
一ノ越を登る人が、列を成してますねぇ。あっちからも、大展望だろうな。
浄土山をはさんで右側には、薬師岳。カールもくっきり、なんともお美しいお姿♪
しかも黒部五郎岳まで見えてますね~
昨夏の立山・黒部・裏銀座大縦走を思い出します♪(≧m≦)
別山乗越の近くは、例年岩を踏みつつ歩いてましたが、今年はタップリの雪の下。
稜線を一歩きで、剱御前小屋に到着!
小屋の前からは、剱岳、白馬三山、唐松岳、五竜岳がドォ~ン♪
昨日の嵐で空気が澄んだか、かつてないくらい山がくっきりハッキリ。
いやもう、大感激。(*≧m≦*)
てか、クッキリ見え過ぎて山がすぐそこに見えちゃって、これほんと白馬?もっと遠いんじゃない?てな感じ。
そう、でも、これを見るために、ここまで登ってきたのです。
一年間、待っていた景色にまた出会えました。o(*^▽^*)o
さあ、景色を眺めつつ一息ついたら、シールはがして早速剱沢へ滑り込み~♪
剱岳を正面に、しゃぁ~っと滑るぞ!とつっこんでいきましたが・・・
アイスバーンの上に、所々パウダーが吹きだまっている難しい斜面。(@Д@;
まきchin、アイスバーンでざぁ~っと落とされ、パウダー箇所を選んでターンする、というヘタレっぷり。
う~ん、毎年コンディションが違うのね。。。ナカナカ難しい。
昨年と同じく、2,650m地点の棚まで滑って剱沢は終了。
剱沢の小屋の辺りまで滑り降りてるグループもいましたよ~。
今日はほとんど無風、お日様ぽかぽか暖かなので、ここで剱岳を眺めつつのんびり腹ごしらえ。
ああ、なんとゼイタク。
別山の尾根の上に延びる飛行機雲も、のんびり感を演出。
しっかし別山の尾根、ツルピカですな。
剱御前から滑り降りてくる人も多数。雄叫びが沢にこだましてます(笑)
そっちの斜面は、雪が緩んでて楽しそう。次回は狙うぞ!!
さて、のんびり一休みしたら、剱沢を登り返しますよ~
今回は雪面がツルピカなので、スキーアイゼンつけて登ります。
斜度は緩くてラクちんですが。
沢をややトラバース気味に登るので、アイスバーンで滑らないようにアイゼン効かせてがしがし登って
雷鳥沢を滑る準備をしつつも、やはり目も足も向いてしまうのは
剱岳でしょう♪
もう、カッコよすぎです。
カッコよすぎて泣けてきちゃうのです。
うねうね伸びる雪の大谷を見下ろしつつ、その上には真っ白な白山。
はあ、雷鳥沢の急登を越えてきた甲斐がありました♪
小屋の前で一息ついてたお二人組と、大展望をサカナに盛り上がりつつも。
そろそろ行きますかね。
稜線をそろりそろりとトラバースで戻り、登ってきた尾根を滑り降ります。
登ってるときはあんなに急だったのに。
滑ってるときは、超快適な一枚バーン♪
硬めのバーンに積もったザラメ、ナイス!
気持ちイイ~~ヽ(*≧ε≦*)φ
途中、雷鳥沢の下部を横切って雷鳥坂の尾根へ移動。
こっちもかな~り開けてて、軽~いザラメが超快適♪
はあ、楽しかった。
標高差500mの大斜面、もう最高です。
今回は、ザラメの具合も素晴らしかった。
雷鳥沢のテン場の下まで滑り降り、ここでシールを付けて室堂目指して出発。
雪の照り返しで顔がヤバいことになってきたまきchin、手拭いでガード作戦。
ごろ太君曰く、農家のおばちゃんか?!と。
・・・ふん。いいもん。
(ま、結果的には、時すでに遅し、だったんですけどね)
雷鳥荘下の斜面を登り、あとは道沿いにゆるゆる歩いて室堂を目指します。
雷鳥荘の前からは、観光客の方ともすれ違いつつの道。
室堂には人がたくさん。
今日はいい天気であったかくて、ほんといいよね。昨日は大変だったものね~
どこ滑るの?とかどうやって登るの?とか声かけられつつ。
ホテル立山前でシールをはがし、室堂15時発の高原バスに滑り込みセーフ。
あ~、早く帰ってこれてヨカッタ。
下山後の温泉は、吉峰温泉ゆ~ランドへ(大人600円)。
ここ、ぬるりとした泉質も良く、お風呂も広くてお気に入り。
帰りの関越は、ちょうど渋滞が解消した頃に通過し、22時半ころに帰宅です。
<今回の山行>
毎年恒例の、アルペンルート全線開通直後の立山詣で。
今年は直前まで天気予報がイマイチで、行くかどうか悩みましたが・・・
結果は、大正解!
土曜日は、午前中は雷に追われはしたものの、夕方は素晴らしい大展望。
そして日曜日はかつてないくらいのピーカン青空とクッキリ山並みが、ほんとに美しかった。
こんな景色を見てしまうと、益々山がやめられなくなってしまう。。。
立山は、滑るのも大きな目的の一つですが、この素晴らしい展望を得るために毎年来てるんだよね、というのを今年も実感です。
この景色達を見ることで、スキーモードが山モードに切り替わってきた、かな。
いつもは出ている岩もハイマツも、今年はすっかり雪の下。
小屋の2階部分まで埋まる勢いの積雪量で、雪はほんとタップリです。
しばらくはこの雪を楽しめそうですね。
滑らずとも、歩いてこの景色をゲットするだけでもかなり大満足できそうです。
※例年より雪が多いので、歩くにはそれなりの準備・装備が必要です。
今年は、地震の影響か天気予報のせいか、宿も山も結構すいてました。
来週、再来週と、GWに向けて混んでいくのかもしれませんね。
お天気さえよければ、また行っちゃいそうです♪
次回は剱御前から剱沢への斜面、山崎カール、大走りあたりを狙いたいですね。
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コメント
こんにちは。
雪多いですねぇ~♪
めっちゃ羨ましいです。
今年こそは立山に行きたかったのに
殆どまともな休みが取れそうになく。。。。。
でも写真を拝見したら行った気になれました!
ありがとうございます。
投稿: 儚月 | 2011年4月20日 (水) 13時02分
儚月さん>
そう、今年は雪多かったです♪
そのタップリの雪がしっかり締まった斜面は、もう最高。さすが、標高が高いだけのことはありますね。。。
儚月さんは、ちょうどお忙しい時期なのですね。
平日にでも、行けたらよいのですが。。。
へなちょこ写真で恐縮です、でも少しでも気分を共有できたらウレシイです(^^
・・・今年は雪が多いし、立山のシーズンも長そうですよ?!(^^
投稿: まきchin | 2011年4月20日 (水) 23時35分
毎度毎度素晴らしい景色ですね~
やっぱ剱は特にいーですね・・。。
この時期いいとこ多くて行くとこ迷います。。
投稿: お気楽 | 2011年4月21日 (木) 21時26分
お気楽さん>
剱岳の眺めは、ほんといくら見ても飽きないですね。。。
あんなとこを厳冬期に登ってしまう人がいるってのがスゴイです。
この時期は、ほんと行き先に迷いますね。
行きたいところはいっぱいで、でも行けるところは限られてて。。。
毎年、行き先候補のストックがたまる一方です(^^;
投稿: まきchin | 2011年4月21日 (木) 23時35分