2010/9/25-26 秋近し、加賀の白山へ(2日目)
前夜は雲が多かった空も、明け方にかけてスッキリ晴天に。
ごろ太君、ちょっと早めに起き出して星空撮影。
室堂センターにはもう煌々と明かりがともってます。時刻は4時半。
そして、もう御前峰に向けて登ってる人の明かりも見えてますな。
この頃になると、小屋で寝てた人達ももうあらかた山頂に向けて出発。
(山頂で日の出を見た後、小屋に戻って朝食摂って下山、という人が大半)
まきchin隊は、朝食をお弁当にしてもらって(前夜のうちに受け取り)出発です。
うわ、ライトだけ映って人が映ってない!! お化けの行列みたい~
(4秒間シャッター開けてたらこんなになっちゃった)
山頂へは、歩きやすい石畳の道。
日の出が近くなり、だんだん明るくなってきた道を登っていくと、ほどなく山頂に到着。
早速、東斜面に座って日の出待ち♪
風は全くなく、絶好の日和。
東の空には、北アルプスの山並みがどど~んと一望!(≧∇≦)
乗鞍からヤリホ、立山・剱、後立山までクッキリ♪
と思いきや。いきなり、出た!!
乗鞍の稜線からすぅ~っと太陽が出てきて、見る間に大きくなり。
いやはや、よいですなあ。
ご来光を拝んだ人たちがあらかた室堂に下山した後も、まきchin隊は山頂でのんびり。
風が全然ないので、のんびりしててもぜ~んぜん寒くない。
さて、静かな山頂で景色を眺め、いざ剣ヶ峰へ・・・の前に、まずは朝食のお弁当で腹ごしらえ。
きゃらぶきが乗った、押し寿司の朝食。
酢飯がスッキリ、美味し!!
さあ、腹ごしらえして今度こそ剣ヶ峰へ出発です。
ここから剣ヶ峰へは登山道はなし。
紺屋ヶ池までいったん登山道を降りてから、青線を登るルートが一般的と思われますが。
御前峰の山頂直下(道なし)を下って緑線を登るルートにも、うっすら踏み跡があるような?
・・・というわけで、山頂にほとんど人がいなくなるのを見計らい(ついてきちゃうと困るので)、緑線ルートを目指して出発!
がっ、このルート、大きな岩がごろごろ積み重なって浮石ならぬ浮岩がかなり多い。
足下をよく見つつ、うっかり浮岩に乗らないよう、注意しながら下ります。
途中、山頂にいらした地元の方が「そっち登山道じゃないですよ~~」と声をかけてくださいました。
(すいません。。。でも安易に真似しないように、人がハケてから下ってますのでご容赦。。)
岩が崩れないようコルまでゆっくり下ると、いよいよ剣ヶ峰への登り道。
下ってきた御前峰の斜面(歩いたのは緑線)。
改めて見ると、岩、ごろごろ。
さて、コル部は砂地で結構歩きやすいのだけど、それもつかの間。
こちらも浮岩が多く、崩さないように注意しつつよじ登って
ここから見る御前峰は、もういかにも火口壁の一部。
荒々しいですな。
そして反対側に目を転じると、加賀禅定道、岩間道につながる山並み。
ああ、いいなあ。あっち、歩きたいなあ。
そしてまきchin隊は、正面に見える大汝峰を目指して出発~。
剣ヶ峰からの下りは、紺屋ヶ池目指して下ります(8枚前の写真の青線ルート)。
こっちも浮岩がそこかしこに。
でも、登りルートよりは踏まれてて歩きやすい。
そして下りきった紺屋ヶ池には、逆さ大汝峰♪
鏡のような水面にクッキリ映って美しい~♪
さて、ここからは、登山道沿いに歩きます。
ちょっとしたアップダウンを越えつつ、お池めぐりの道。
翠ヶ池の向こうには、北アルプスの山並み。
ここから大汝峰への登り口までショートカットする道もついてたけど、いちおう道沿いに血ノ池のほとりを歩いて大汝峰へ(道はちょっと遠回りしてる)。
最初はちょっと急な道も、登るうちに緩やかになり。
そしてほどなく
広い山頂にはまきchin隊のみ、そして山頂は開けて気持ち良い♪
北アルプスの山並み。なんか、昨年も同じような写真を撮った気が。
いや、よいものはいつ何度見てもよいのです。
何度でも、眺めちゃうのです。
歩いてきた道をしばし眺めて一息ついたら、さあ、釈迦新道へ向けて出発。
まずは、大汝峰山頂の開けた斜面をゆるゆると。
正面に見える七倉山分岐を目指しますよ~。
ゆるやかな草地の道は、ほどなくハイマツの中の下り道へ。
勝山市、福井市の市街を遠くに眺めつつ、ゆるゆる下ります。
岩のくぼみに水が溜まった御手水鉢を過ぎると、再び緩やかな登り道へ。
ところどころ紅葉した、開けた明るい草地をトラバース気味にゆるりと登ると
お、七倉分岐に到着。
ここで、岩間道と加賀禅定道、釈迦新道が分岐します。
昨年歩いた加賀禅定道方面。四塚山の塚が見えてますな。
あ~、あっちのほうへ歩きたい~~。(*≧m≦*)
・・・が、今回はガマンガマン。
一息付いたら、釈迦新道方面へGo!
こっちはこっちで、ハイマツの中の明るい道が気持ち良い。
しばらくザレた道を九十九折りに下っていくと、道は少し緩やかに。
紅葉前の、ビミョウな色合いですな。
緑の下に、紅葉の色が隠れてる、ような。渋いねえ。
こんなビミョウな複雑な色合いの中をゆるゆる歩き、ふと振り返ると
笹薮の中に入ったり、灌木帯に入ったりしながらゆるりと稜線を下っていくと
そしてこのあたり、山肌の色合いがもう、なんとも言えない。
空気が澄んでて、かつ明るい太陽に照らされてるからかしらん。
紅葉前の木々が、なんとも美しい。
これで紅葉したら、どんなにか美しいだろう。(*≧m≦*)
後ろを振り返り、横を仰ぎ見、しながら歩いてたら。
お、正面にはチブリ尾根と別山ではありませんか。
ああ、あの尾根もいい尾根だよね~。
はてさて、こんな景色を眺めてたら、いつになっても足が進まない。
足下にも、ちらほら秋の花が咲いてるし。
リンドウ、タテヤマウツボグサ、ノコンギク(?)、カライトソウ。
こんな花も眺めつつ、ゆるりと下っていくと水場のある湯の谷乗越に到着。
登山道の脇にある水場からは、水が昏々と流れてました。
さて、ここから白山釈迦岳に向けてゆるりと登りますよ~
そしてふと振り返ると
うぉ~、大汝峰が見えてきた!(≧∇≦)
下ってるときは、あそこから来たんだ!ってテンション上がるけど、登ってるときはどうなんだろうねえ。
ちなみに、ここに来るまでの間、登ってくる単独の男性の方4人とすれ違い。
そんな静かな静かな道です。
大汝峰眺めてテンション上がったところで、白山釈迦岳へ向けての登り道。
しばらく開けた稜線を歩くと、登山道は山頂を巻く巻き道へ。
ありゃ。左手に山頂は見えてるんだけど。
三角点もある山頂なのに、道はないのかしらん。
う~ん、ちょっとがっかりだなあと思いつつ、かといって山頂に向けて道なき道を行く元気もなく。
山頂を巻く登山道をゆるりと歩いて行くと
ん?釈迦岳前峰とのコルに立つ標識のところから、山頂に向けた踏み跡が・・・!!
喜び勇んで踏み跡を辿っていくと、やがてハイマツと笹の中の超急坂に。
笹をひっつかんでよじよじ登っていくと
三角点のある白山釈迦岳山頂(2,053m)、ゲット!
分岐からここまで、5分ほど。
笹薮に囲まれた山頂ではありますが。
手書きの「釈迦岳」標識もあり、なんだかヨイねえ。
これで展望があれば一休みするところなんだけど、笹薮に囲まれてそれもなし。
さっくり元の道へ戻ります(あまりの急坂で、まきchin下りでコケました)。
ちょこっと木立の中を登ると山頂に到着。
ちょうど、市ノ瀬から登ってきた人たちが一休み中。
今日はここまでで、ランチ&一休みしたら下山するとのこと。
ああ、贅沢ですねえ。いいねえ。
そしてここで、白山のお姿は眺め納め。
大汝峰と四塚山方面。見上げるこの眺めも堪りませんね~~o(*^▽^*)o
さてさて、ここからは、はるか下に見える市ノ瀬目指してひたすら下るのみ。
前方には、赤兎山、経ヶ岳、荒島岳、能郷白山などの越前の山並み。
開けて気持ち良いねえ。
足下にリンドウがわしゃわしゃ咲く明るい道を下っていくと、ほどなくブナ林の中へ。
ブナの林は、なんだか落ち着きますねえ。
幹の色合いといい、葉を通した光の柔らかさといい。
じゃばじゃば水が出ている水場で一息つきつつ、所々九十九折りになる道をさくさく下っていくと、林道に出ました。
や~、下ってきましたね~~。
ここから30分ほど、所々舗装された道をゆるゆる歩きます。
いやはや、道路は足にキツイ。(。>0<。)
道路をゆるゆる下って行くと、白山禅定道にぶつかり、ここから再び山道に。
なんか、すっごい雰囲気ある道。
所々に古い石段もあり、歴史を感じますな。
こんな道を下っていくと、再び道路に。
あ、見覚えのある看板。
市ノ瀬から別当へ向かう道路沿いの登山口に出てきました~♪
ここから市ノ瀬の駐車場へは、10分ほどで到着。
お疲れ様でした~~
帰りの温泉は、道を下ったところにある白峰温泉総湯へ。
2年前に建て替えられたばっかりで、キレイな温泉。
透明でつるっとしたタップリのお湯が気持ち良い♪
そして帰りの関越では事故渋滞につかまったものの、日付が変わる前に帰ってこれました。
<今回の山行>
観光新道での登りと、釈迦新道での下り。
どちらも静かで展望もよく、ヨイ道です♪
別当出合から登るなら、観光新道がいいですね~。尾根へ上がってからの展望は、ほんと気持ち良い。
谷沿いを登る砂防新道よりも、私は好きです。
土曜日は風が強くて寒かったけど、日曜は風もなく絶好の登山日和。
のんびり日の出を眺め、白山山頂の三座をめぐり。
そして静かで大展望の釈迦新道をのんびり歩くには最適のお天気でした♪
釈迦新道から眺めた大汝峰、むちゃくちゃカッコよかったです。
ああ、またいい道見つけちゃったなぁ~。
そして今度は北側の道を歩きたいなぁ~。
紅葉にはちょっと早かったけど、秋の気配ムンムンでありました♪
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コメント
え~!
そこ下って登りましたか~!
剣ヶ峰での快晴が羨ましいです(^^)
なんだか白山での晴れ率高すぎません?
北側の道を一緒に歩きたいなぁ(笑
星空の写真、御前峰が月明かりに浮かんでキレイですね。
もしかしてごろ太君は星空撮影にハマりつつあります??
あと、やっぱり高速ですれ違ってますね。
投稿: しょもも | 2010年10月10日 (日) 01時28分
10/10白山山頂でご来光できず帰宅後こちらのサイトで白山ご来光をやってるじゃないですかm9(^Д^)プギャー
グットタイミング!思わず食い入るように見てしまいました。そして、また行こうと思いました。感謝!
山行中ずーっと雨で、下山10分前に太陽が現われ、あららぁ今頃!?
日頃の自分の行いを振り返りながら金沢行きバスに揺られたのでした。
また来ます。
投稿: じろ吉 | 2010年10月11日 (月) 11時40分
しょももさん>
そう、そこ下って登っちゃいました。
ちょっと無謀だったかしらん。
しょももルート(と勝手に命名)のほうが、明らかに人が歩いてる形跡がありましたもん。
そして白山、晴れの時を狙って行ってますから・・・(笑)
ぜひ、北側の道を歩くときはご一緒させていただきたいです~~。
狙ってるのは、中宮道⇒山頂⇒岩間道、とか。憧れます。
> もしかしてごろ太君は星空撮影にハマりつつあります??
そうそう、そうなのです。
もっといいカメラとレンズが欲しいよ~~と最近唸ってます。
しょももさん達みたいに、キレイな星空を撮れるようになるまでには、まだまだ修行が必要なようで・・(^^;
それから今回、やはり高速上でニアミスだったのですね(笑)
投稿: まきchin | 2010年10月12日 (火) 02時29分
じろ吉さん>
初めまして!コメントありがとうございます!!
白山からのご来光、楽しんでいただけてよかったです~♪
山頂はかなり寒かったのでは?!
なかなか遠くて大変なのですが、次回は是非!ご来光、ゲットしちゃってください!!
山行中は雨だったのですね・・・。
きっと、山の神様が「またおいで」って言ってくれてたんですよ。
お楽しみは次回!ですね~♪
これからもよろしくお願いします!
投稿: まきchin | 2010年10月12日 (火) 02時33分
はじめまして~。初めてコメントします。
百名山検索で辿り着きました。
すると他の山レポも気になり気になり…。
あっという間に愛読者です。
白山レポ、とても素晴らしい!
白山は登ったことあるんですが、まだまだ真髄を歩いてないことがわかりました。
白山への想いがさらに強くなる、そんな素敵なレポでした。ありがとうございます♪
投稿: こまち | 2010年10月12日 (火) 17時46分
こまちさん>
初めまして、コメントありがとうございます!
いやはや、へなちょこレポばかりで、恐縮です。。。
白山、いろんな道があって、それぞれ楽しみがいっぱいで。
行くたんびに、いろんな表情が見られるところがとっても好きです♪
まだまだ歩いてない道もたくさんなので、お楽しみもまだまだイッパイ♪
こまちさんも、ぜひ!
白山、いろんな道を歩いてみましょう~♪
こまちさんレポも、楽しみです♪
これからもよろしくお願いしますね!
投稿: まきchin | 2010年10月13日 (水) 23時20分