2010/9/17-20 秋空の下、白峰三山へ(2日目)
1日目(9/17):広河原~右俣~小太郎山~北岳肩ノ小屋(テン泊)
2日目(9/18):北岳肩ノ小屋~北岳~間ノ岳~熊の平小屋(テン泊)
3日目(9/19):熊の平小屋~北荒川岳ピストン~農鳥小屋(テン泊)
4日目(9/20):農鳥小屋~農鳥岳~奈良田
さて、2日目。
北岳、間ノ岳を越えて、目指すは仙塩尾根の熊ノ平。
行程的にはかな~り余裕なので、それぞれの山頂ではのんびり展望を満喫する計画♪
朝3時半、空には薄雲がかかっているものの、空には満天の星。
天気もよさそう。
というわけで。
北岳の山頂で日の出をゲットすべく、暗いうちにテン場を出発。
ヘッデン付けて、大きな岩がごろごろした道を登ります。
西側から吹きつける風が冷たい!!
ちょっと歩くと、空も明るくなってきた。
肩ノ小屋がもうだいぶ下に。
さて、空が明るくなると日の出も近い。急げ急げ~♪
(と言っても、岩ごろの道なのでそれほど急げず)
そして再び間ノ岳。
薄い雲が風に舞い、山にかかっては消え。
まるで天女の羽衣のような。
・・・そしてふと、中央アルプス方面を見ると。
こりゃ~いい、ってんで、ブロッケンと記念撮影。
・・・ごろ太君の顔が影になっちゃってますが。左側にはブロッケンです。
北側に目を転じると、歩いてきた尾根の向こうには甲斐駒、仙丈。
どちらも雲海にぽっかり浮かんでますな。
ああ、なんともゼイタクな眺め。
北岳に登ったのはこれが三度目、そしてようやく晴天ゲット♪
そして日本で二番目に高い山から眺める日の出は、ほんとに最高です。(≧∇≦)
遥か遠くには、ヤリホ、立山・剱、後立山の山並み。
あっちもいい天気かな?
こんな景色を眺めつつ、しばし山頂でのんびり。
肩ノ小屋から登ってくる人もぼちぼち増えてきて、時折言葉を交わしつつ。
間ノ岳方面。
今日は意外と雲が多いのかな、でもそんな眺めも、表情があってステキ♪
・・・さて、景色を眺めてたら1時間半ほども経過。
山頂に登ってくる人も多くなってきたし、そろそろ出発しますかね。
前回歩いた時は、ガッスガスで全然周りも見えず、どんな道かもよくわからなかったのですが。
歩く人も多いからか、足下が切れ落ちる箇所や岩ごろの道の急な箇所には、鎖やハシゴも整備され、とっても歩きやすい。
八本歯のコルへの分岐を過ぎ、急なガレ道を下っていくと、北岳山荘を眼下に眺めながらの稜線歩きに。
夜明け前に吹いてた西風もちと弱くなり、明るく気持ち良い稜線をゆるりと下っていくと、北岳山荘に到着です。
あら、冬に向けての改修工事中なのね。
小屋前のテン場は、資材置き場になっちゃってます。
おなじみ、北岳山荘のキレイな公衆トイレは、半分資材置き場になってたものの使用は可。
一息つきがてらトイレを済ませて、間ノ岳へ出発!
所々で岩場をよじ登りつつ歩いて行くと、やがて中白根山山頂に到着。
さて、間ノ岳への道はまだまだ続きますよ~。
黒く大きく聳える間ノ岳、カッコいいねえ。大きいねえ。
岩がごろごろしたトラバースの道。
ちとガレ気味ではありますが、印も道もしっかりしてて歩きやすい。
ゆるゆる歩いてふと振り返ると、歩いてきた道がもうこんな。
北岳、ひときわとんがった形がカッコいい。
そしてこんな眺めを満喫できる3,000m級の稜線歩きも、何とも言えずすばらしい。
さて、最後の一登り。
農鳥岳と、これから歩く熊ノ平・仙塩尾根方面。
ちと雲が多いかな。あの雲が上がってくるのも、時間の問題かも。
まきchin、腹ごしらえしてこんな景色眺めてたら、ぽかぽか気持ち良くて思わずお昼寝。
だって、山頂にはまきchin隊のみ、ほんと静かであったかくて。
吸い込まれそうな青空と山並みを見てたら、つい。
それにしても、こんな景色に囲まれて居眠りなんて、ゼイタク。(^-^;
・・・うとうとして目が覚めたら、なんだかさっきよりも雲が上がってきたような?
それじゃあ、ってんで、熊ノ平目指して出発!
間ノ岳山頂から、農鳥岳方面の道と別れて熊ノ平方面の道をたどります。
最初はゆるゆるとザレた道、そして所々でガレた急坂を下るものの、気持ち良い稜線の道です。
塩見岳方面は雲に隠れてますが。
塩見に向かって伸びる仙塩尾根、なんともソソられる佇まいではありませんか。(≧m≦)
ザレ&ガレた尾根をしばし下り、仙丈ヶ岳方面からの仙塩尾根と合流したら、三峰岳へ向けての岩登り。
・・・といっても、ちょこっとよじ登るだけですけど。
ここ、剱岳と同じ標高なのね~。
それなのに間ノ岳の付属峰と見なされてしまっているなんて、なんだかちょっと可哀そうな気も。
(まあ、たしかに間ノ岳が大きすぎて、三峰岳はちょっとした稜線のトンガリにしか見えないんだけどね)
ちょうどここにきて、ガスが上がってきてしまい、稜線は真っ白ガスの中。
熊ノ平目指して早々に下ります。
・・・って、あちこちに「クマ」って書いてあるのはいいんだけど。
大きな岩がごろごろしたトラバース続きのこの道、滑らないようにちと注意ですな。
意外と手ごわい。
「クマ」に一本足して「タマ」にしちゃう?!なんて軽口叩きながら。
こんなトラバース道を下っていくと、開けた白ザレの緩やかな尾根へ。
はあ、やれやれ。一安心。
白ザレの道をゆるゆる下っていくと、農鳥小屋へのトラバース道分岐に到着。
明日、このトラバース道を歩くのね~、と分岐を見送り、一路熊ノ平へ。
道はほどなく、ハイマツの中の九十九折りの急坂へ。
ハイマツが灌木になり、林になり、さらに下っていくと
開けた斜面に到着!
夏は、マルバダケブキがたくさん咲いてるんだろうな~、もう全部枯れちゃってますが。
そしてここが、熊ノ平です。
もっと開けた、平らな草地かと思ってたのですが。なかなか渋い。
テン場を通り過ぎ、ちょこっと登ると、熊の平小屋に到着です!
林の中の、静かな小屋。とってもいい雰囲気。
小屋の脇からも、テン場からも、水がじゃばじゃば出ていてすばらしい。
さっそく小屋でテントの受付をすると、「今日ヘリが飛んでくるかもしれないから、テント張るのちょっと待ってて」とのこと。
それでは、とビールを仕入れて、テン場でしばし宴会♪
農鳥岳が肴です。なんとも贅沢。
ここから眺める農鳥岳、まるで独立峰のように聳え立っててカッコいい♪
・・・そして結局、この日はヘリが飛ぶことはなく(雲の切れ目を狙うのが難しかったのかな)。
14時半ころ、ようやくお許しが出てテントを張ることができました。
※テン場は、小屋のちょい手前(三峰岳側)に20張り弱分くらい?です。
※水場はテン場と、小屋トイレ横にあり。トイレは、小屋トイレと共同です。
この日は、テントはまきchin隊含めて4張り。
小屋に泊ってたのも2組くらいだったらしく、とっても静かでの~んびりです。
いつもこんな感じで、静かな小屋なんだろうなあ。
農鳥岳の眺めも素晴らしいし、水もタップリだし。木立の中の佇まいもヨイ。
熊ノ平、いいとこです。
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コメント
うーむ、熊の平小屋、やっぱり魅力的ですね〜。行きたいなぁ。
けどどこから行くのにも日数要しますからね−。最近かなりこの辺りをじっくり歩きたい熱にうなされています。
やっぱり大人気の北岳は休日に行くもんじゃないですね。混雑を避けた今回のまきchinさんたちのコース&日程取り大正解でしたね!
追伸)今週は白山でしたか!土日で白山まで行っちゃうなんて毎度の事ながらすごい行動力です!!
投稿: moko510 | 2010年9月29日 (水) 00時07分
moko510さん>
熊の平小屋、あの静かな佇まいが良かったですよ~。
仙塩尾根をじっくり歩くなら、是非!!
北岳、連休初日に泊った人の話を聞いたら、肩の小屋のテン場は超満員だったそうで。
やっぱり、連休前に1日早く出るっての、空いてる道を先回りできるのでなかなかヨイです。
・・・で、白山。前日に思い立って行っちゃいました。
でもさすがに白山は遠い。。。ちかれました。。。
(だけど白山は大好きなんですよね~~、む~ん)
投稿: まきchin | 2010年9月30日 (木) 22時41分