2010/8/28-29 吉田口から、夏富士へ
夏の富士山には行くことはないと思っていたのですが。
ひょんなことから、会社の方たちと、4名で行くことになりました。
計画たてたのは7月中旬頃。
山初心者の方もいらっしゃるので、やっぱり吉田口からのアクセスで1泊2日コースかな、と思って調べてたら、なんともう山小屋の予約はどこもいっぱい。
こりゃ個人で行くのは無理だってんで、ツアーを調べてみるも、ほぼ満員御礼。
う~む、さすが富士山ブーム。
ようやく見つけた、クラブゲッツの富士山ツアーを申し込み、いよいよ富士山へ。
(申し込んだ時点では、週末はもうこの日以降しか空いてなかった。てか、もう小屋終い近いじゃん!)
まきchin隊のN氏とyumiさんは、ウォーキングやランニングなど、事前準備もバッチリ。
周りの方に「ガラじゃない」(?!)と言われつつだったそうですが、この日のために備えて、いざ!!
東京駅に6時20分に集合し、シャトルバスで新宿駅へ。
ここで大型バス(なんと13号車まで出てた!!)に乗り換え、一路吉田口へ・・・と思いきや。
中央道、いきなりの事故渋滞。(;;;´Д`)
新宿を7時半頃出発し、ぐっすり寝て、もう河口湖への分岐過ぎたかな?と目覚めたら。
まだ八王子料金所の渋滞の中、でありました(^^;
・・・もう9時半なんですけど!!
結局、富士スバルライン五合目駐車場に着いたのは、12時過ぎ。
ツアー指定の休憩所も、この混雑っぷり。
※休憩所にコインロッカーがあり、下山後の着替え等を預けておけます。
今回のプランは、1日目の山小屋までは案内人付き、2日目はフリーのツアー。
バスの号車毎に案内人さんがつくそうで、アナウンスされた出発時間まで、この休憩所でマッタリ過ごします。
休憩所の窓からは、これから登る富士山が。。。って、噴火してる?!
(いやいや、雲ですから)
で、その出発時間はと言えば。
なんと、14時!! いやぁ~、山の常識的にはありえない。
富士山、こんなもんなのか?!
不安になりつつも、まあともかく出発です。
我々の号車は、みんな若い! まきchin隊が最年長かも。
・・・と思って周りを見回してみたら、他のツアーとかも20代後半~30代前半の人が圧倒的に多い、のね。
ガスの中に入ったり出たりしながら、しばらく平らな道をゆるゆる歩いて行くと、やがて登山道へ突入。
途中で休憩とりつつ、ゆっくり登ります。
今回のまきchin隊。
全員元気に山頂を踏むのが、第一目標であります。
・・・とか言いつつも、上を見上げると人がすごいたくさんいるし。山小屋はまだまだ遥か上だし。
むう、どうなることやら。
六合目から、本格的な登り道。
眼下の山中湖を眺めつつ、ブル道の下山道と分かれ、九十九折りの道を登ります。
ガイドさん、いちばん遅い人に合わせてゆっくり歩きますよ~との言葉とおり、かなりのゆっくりペース。
これなら我がチームの山初心者さんも安心、と思いきや。
七合目の花小屋下で、いきなりの大渋滞。
ガイドさん曰く、花小屋のところから、道幅が一人分くらいしかないところが増えるため、渋滞しやすい、とのこと。
結局、30分以上も牛歩状態。
というか、ここから先、こんなのばっかり。
七合目トモエ館下の岩場も、大渋滞。
渋滞してヒマなんで、お花とか撮ってみたり。
タカネヒゴタイ、ヤナギラン、ミヤマオトコヨモギ。
意外と、花、たくさん咲いてます。
延々と続く行列の向こうに広がる下界には、山中湖、河口湖も見えてきた。
空の雲も美しい♪
西の空はこんな感じ。
・・・ってか、もう夕暮れ? まだ七合目の途中なんですけど。
というわけで、七合目鎌岩館を過ぎたところで影富士登場。
おお~、すごい。でかい!
相模湾にも届かんばかりの影富士。
・・・って感動している場合じゃないですから!!
七合目最後の山小屋、東洋館から上は、とうとうヘッデン装着。
18時半ころだったかな。
ここまで渋滞続きで(期せずして)ゆっくり歩いてこれたので、みんな割と元気なのが救いです。
それにしても、初めての登山で、結構岩場もあるし、いきなりヘッデンつけて暗いところ歩くなんて、これはこれでレアな体験かも。。。
いやな思い出にならなければいいな、とまきchin密かに思いつつ。
メンバーみんなで「カレー食べたい~~お腹すいた~~」と言いつつ登ります。
七合目東洋館から八合目太子館までは全く小屋はなし。
そして岩がちの道は、相変わらずの大渋滞。
・・・なんでも、前の団体は抜かすべからず(休憩時を除く)、というオキテがあるそうで。
ま~、仕方ないですね、数珠つなぎでゆるゆる登りましょ。
雰囲気は、こんな感じ(写真:Nさん提供)。
下界の夜景はキレイだし、富士急ハイランドの打ち上げ花火は見えるし、星はキレイだし。
あ、甲府の上の雲が雷でビカビカしてるのも見えた。
が、幸い、富士山に雨が降ることもなく。
そして風も弱くてそれほど寒くもなく。
#この渋滞っぷりで雨でも降ってこようもんなら、もう耐えられませんな。。
赤い月が昇ってきたのを見た女子2人組が「あ、太陽だ~~」と言ってるのに「んなわけないでしょ!!」とツッコミ入れつつ登ることしばし。
20時過ぎに、ようやく本日の宿、白雲荘に到着!
まずは無事に着いてよかった!!
寝場所はこんな感じ。
カーテンの向こうが仕切られてて、一仕切りに4人が入ります(一枚の布団に2人)。
めでたくカレーにもありつけ(ハンバーグが乗ってた!)、21時過ぎに就寝。
・・・がっ。
22時⇒到着した人達の騒ぎで起こされる
23時⇒早立ちの人の目ざましで起こされる
24時⇒なんかもう、小屋中ざわざわで目が覚める
・・・全然寝れてないし!!(○`ε´○)
まきchin隊、4人とも起きちゃったので、もう行っちゃおう!!ということで。
0時半、山小屋を出発。
こんだけ早く出れば、さっくり山頂に行けるかな、と思いきや。
う~ん、甘い。甘かった!!
さっそく大渋滞。
足下と頭上を見ると、どこまでも続くヘッドライトの帯。うう、これはこれで壮観ではあるが。
そして寝不足が祟ったか、メンバーの一人、T氏に高山病?らしき症状が。
なんだか足下おぼつかないし、かな~りダルそうだし(シャリばて、という説もあり)。
こまめに休みを取りつつ、チョコや飴でエネルギー補給しつつ、人の波にのってゆ~っくり登りましょ。
所々道幅が細くなるところで渋滞しつつも、九合目の鳥居を過ぎ、さらに岩場を登っていくと人が流れ始め。
雲海と、相模湾の向こうの空が茜色に染まるころ、ようやく山頂に到着!
(ちょいとラストスパートしました。てか、八合目から山頂まで5時間もかかるとは、渋滞恐るべし。)
鳥居前のスペースをゲットして、日の出を拝みましょ。
そして富士山からの日の出は何も遮るものがなく。
これはかなり壮観。東の空が、スッコ~ンと開けて雄大です。(≧∇≦)
日の出は何度見ても感動しますね。泣けます。
まきchin隊一同も、ほんっっとすごい!!と感動しきり。
・・・みんなで山頂まで来れて、スバラシイ日の出も拝めて。
ほんと、最高です!万歳!!ヽ(´▽`)/
(正直、日の出までに山頂には着けないかも、と途中で思ってたので)
いやぁ~、よかったぁ。
さて、日の出を拝んだら、山頂で一休み。
人でごった返してはいますが、神社前のスペースでお湯を沸かし、コーヒー休憩♪(写真:Nさん提供)
いやはや、あったまるぅ~♪
山小屋でもらった朝食のお弁当食べたり、メンバー差し入れのクッキーやお菓子を食べたり。
・・・ようやく人心地ついたわあ。
一息ついたところで、せっかく山頂に来たので火口見学。
ちと時間がなくて、お鉢めぐりは断念。
火口の底はこんな感じ。さすがにこの時期、底まで降りる人はなし。( ̄ー ̄)ニヤリ
いやぁ~、お鉢めぐりはできなくとも、満足!万歳!!(写真:Nさん提供)
さて、火口も見学したし、トイレも済ませたし、お腹もいっぱいになったし。
下山しますかね。
ふと見ると、甲府盆地は雲海の下。
・・・そして続々と登山道を登ってくる人の列。うわ~、すごい。
丹沢、道志方面の山並みも、モヤに浮かぶように連なってなんともキレイ。
さて、下山は、ジグザグのザレた下山道をひたすら下ります。
そしてこの砂埃、こりゃ堪らん!と思ってたら、なんとN氏よりマスクの差し入れ。
さすがです!!(≧∇≦)
マスクのおかげでかなり快適、サングラスで目に入るホコリも防ぎつつ、ざくざく下ります。
お、甲斐駒と八ヶ岳の間に、北アルプスも見えてきた。
横一直線に一望ですな、あっちからも富士山見えてるんだろうな。
そして、さすがに1000m近くの標高差を一気に下るザレ道はかなり膝にくる。
所々で一息つきつつ、標高が下がるにつれて暑くなる気温に耐えつつ。
六合目から見上げると、七合目、八合目の山小屋と山頂が一望。
これを登ってきたと思うと、みんな、すごい。拍手!
到着した五合目吉田口は、相変わらずの混雑っぷり。
あとで聞いたところによると、28日に吉田口から入山したのは1万1,820人もいたそうで。
・・・もしやこの夏一番の混雑だった?
(もう山も終わりだから空いてるだろう、と思ってたのだけど、アテが外れた)
が、混雑がひどすぎたこと以外はかなり満足。
帰りにツアーバスが立寄る温泉で、生ビールで祝杯♪
帰りの高速渋滞は、運転手さんが下道で回避してくれたらしく(まきchin夢の中にて記憶なし)、19時過ぎ頃には新宿に帰着いたしました。
いやあ、お疲れ様でした!!
<今回の山行>
・・・山行か?! もはやレジャーというか、イベントの一環ではありましたが。
まきchin的には、仲間と行くこんな山も、たまにはいいかな、と。
なんと言っても、みんな元気で、山頂から日の出を拝めたことがうれしかった。
山に登らないと絶対に見ることができない、下界の眺めや夜景、星空、雲海、そして明け方の空の色と生まれたての太陽。
これをみんなで共有し、一緒に感動できたのが、何よりうれしかったです。
感謝。(*≧m≦*)
これからは、富士山を見るたびに、今回の山行を思い出すことになりそうです。
そして何よりビックリしたのが、富士山の混雑っぷり。
そもそも登山開始の時間からして驚きだったけど、登山道の渋滞のひどさときたら。
これは、ちと辛いですねえ。
(ま、たくさん休めたおかげで、高山病にならなかったという利点もあるけど)
こんなに混んでるのは、吉田口だけなのかな。
いずれにしろ、夏富士は、時期と登山口をよ~く考えたほうがよさそうです。
あと、個人で山小屋泊で行くなら、小屋の予約はできるだけ早めに!!ですね。
小屋は定員制だし、トイレはかなり整備されてるし。
以前に比べて登りやすくはなってると思いますけど、ね。
・・・というわけで。
今度は、もっとのんびり歩けるところに行きたいですね~>まきchin隊のみなさま
・・・え、もう山はご免ですか?! いやいや、そんなこと言わずに。(^^
<ごろ太君ダイジェスト>
まきchinが富士山で人波にもまれてる間、ごろ太君は単独大天井岳へ。
かなりいい思いをしてきたらしく、超ごきげんちゃんでした。
ブログ、書いてみる?とフッてみたら、めんどいのでやだ、と。
というわけで、写真のみダイジェスト。
未明、大天井岳山頂から松本の夜景。
富士山の山腹が光ってるのは、山小屋か、はたまた登山者のヘッデンか。
5時過ぎ、大天井岳山頂からの富士山と南アルプスの展望。
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コメント
う~~ん、恐るべし富士山。 夏は勘弁だ。
行ったのはまきchinさん主催のツアーかと思っていたけど、何とほんとのツアーだったとは、しかも小屋が完全予約制とも知りませんでした。
しかしそのツアー2日目が自由だと、天気が悪化したりバスの時間に遅れたりしたらたいへんそうですね~。って言うか遅れる人必ずいそうですもんね~。
ところでごろ太さん大天井2週続けて?
投稿: IK | 2010年9月 7日 (火) 07時36分
噂には聞いていたけど、ホント今までの山登りの常識からは考えれれませんね~。 初登山の人も多いだろうから、これが「普通」になったら恐ろしいかも(笑)
ところで、ゆっくりペースであれば、充分山スキーの下見もできましたか~?
そしてワタクシ、夏~秋富士にも少し興味があります。 そう、もっともM的な「御殿場口」が面白そう~。 まきchin家もいかが?
投稿: たかや | 2010年9月 7日 (火) 22時48分
IKさん>
そう、最初はまきchin主催ツアーにしようとしてたのですが。
山小屋はすでにどこもいっぱいで、個人での予約は断念。
(さすがに日帰りだとキツイので。。まきchinだけならいいですけど)
ま、いい経験になりました。初の、そしてたぶんラストのツアー登山かも。
ツアーだと、いろんな人がいるでしょうから大変ですよね。。。
時間までに集合しなかったら置いてきますよ!!と言いつつも、しっかり点呼取って全員集まってることを確認してますしね(そりゃそうか)。
そしてごろ太君は、お察しのとおり、2週連続大天井です。
何度行ってもいい!というお言葉にまきchin、甘えちゃいました。
そして2週目は、天気も良くて最高だった!と。こちら(2週目)のレポも追って。
投稿: まきchin | 2010年9月 7日 (火) 23時48分
たかやさん>
今回のまきchin隊の山初心者さんには、「これは異常事態ですよ!!」とよぉ~くお伝えしておきました。
ほんとは、もっとのんびりゆったり、景色を眺めつつ、ですよね。
そう、登ってる間や下ってる間、滑るならここだよな~と考えながら歩いてました。
吉田ルート、長~くガッツリ滑れそうです。来年はどこからアタックするかな♪
・・・そしてたかや家は秋富士ですか~。しかも御殿場口!!さすがですね~~。
まきchin家は・・・しばらく富士はエンリョしときますです(笑)
遠くから見て楽しむことにしますわ。。。
投稿: まきchin | 2010年9月 7日 (火) 23時55分
影富士に雲海…
まきchinのブログを何度も見て感慨にふけってます
(もう10日も前なのねぇ)
そういえば1泊2日で2kg痩せましたよ
いや~ハードでした。
ごろ太さんの写真素敵ですねぇ
オコジョに神秘的な山の夜景
娘と3人で目が♥になりました。
まきchin&ごろ太君が山に魅せられて毎週登っている訳が分かりました。。。
投稿: yumi | 2010年9月 8日 (水) 00時27分
2年前にもブームだと言われてましたが、さらに過熱してますよね?
ここまでくると登山じゃなくてアトラクションの行列のようです。
ごろ太君ダイジェストを期待してましたが、まさか2週続くとは・・
カメラ目線のオコちゃんがカワイイですね。
投稿: しょもも | 2010年9月 8日 (水) 00時35分
yumiさん>
わあ、コメントありがとうございます!
そう、もう10日も前のことなんですよね。最近のことのように思い出しちゃうのですが。
・・でもほんと、事前トレーニングの甲斐もあり、yumiさんがんばりましたよね~~スゴイ!!
登りの渋滞も、一気に下る道も、かな~りハードだったのでは、と。お疲れ様です!
今度は、ゆっくりのんびり歩けるところに行きたいですね♪
そしてごろ太君の写真まで見ていただいて。
オコジョ、か~わいいですよね~~私も目が
こんな景色を眺めて、毎週末リフレッシュしてますです。
投稿: まきchin | 2010年9月 8日 (水) 01時14分
しょももさん>
いやはや、富士山、すごかったです。
夏富士行くなら、平日、が吉かも。
ごろ太君ダイジェスト、もっとマジメに書くつもりが。
翌週も行ってしまったので、簡易版とあいなりました(^^;
スミマセヌ。
オコちゃん、か~わいい~ですよね♪
もうほんと、ぬいぐるみみたい。
投稿: まきchin | 2010年9月 8日 (水) 01時19分
うわっ聞いてはいましたが
写真でみると更なる迫力の人混みですね。
人混みが苦手で都会にいるより田舎にいたいタイプなのに
こんな人混み・・・
高山病ならず、人酔いで頭痛になりそうです。
しばらくは山小屋シーズンに登れそうにありませんね。
投稿: のんすけ | 2010年9月 9日 (木) 23時15分
のんすけさん>
いやもう、一見の価値はあります。マジで。
これはきっと、日帰りのつもりで登山口を夜出発しても、日の出に合わせて山頂にたどり着くのは至難の業に違いない。。。
山小屋シーズンに登るなら7月中、かつ平日がよさそうです。
ま、今回は、まきchin的には登山というよりもイベント的な気分だったので(あ、山をナメてるとかそういうのでは全くなく)、これはこれで楽しかったです。
全員で、山頂でご来光!という目標も達成できたし。
・・・が、次に行くとしたら、スキー担いで5月かな。。。
投稿: まきchin | 2010年9月 9日 (木) 23時46分