2009/11/7-8 雪の立山、大日三山へ(2日目)
> 1日目はコチラ
、起きると外は高曇り。
前日に、朝食をお弁当に変えてもらってたので、部屋で食べてるうちに夜が明け始めました。
さて、腹ごしらえしたら、準備して出発。
念のため、アイゼン付けて歩き始めたけど、道はそんなに凍ってないし、ところどころ石畳が出てるし、アイゼン不要でした。
雷鳥沢ヒュッテの横を通って下っていくと、雷鳥沢のテン場に到着。
テン場を抜けると、称名川を渡ります。
川に架けられた橋は、橋げたを残して板が外されてました。
なので、橋のちょい上流の石積み部分を歩いて向こう岸に。
少し川沿いを歩くと、剣御前との分岐に到着。
ここは、川沿いの大日岳方面の道をたどります。
川沿いから離れてしばし歩くと、石ころごろごろの九十九折りの道。
雪が積もっていても凍ってるところはないので、アイゼンはもう外しました。
しばしジグザグ登っていくと、尾根道に。新室堂乗越ですな。
左手に雷鳥平を見下ろしながらの稜線歩き。
所々凍ってるけど、踏み跡もまあついてて歩きやすい。
立山三山の前に広がる雷鳥平は、まるでモノトーンの箱庭みたい。
眼下の眺めに足を止めつつ、尾根に沿ってゆるゆる歩いて行くと
そしてここから先、踏み跡はナシ。
まっさらな雪の道を歩くことと相成りました・・・。
剱岳を背に、てくてくと。
尾根の南側の道は、雪がすくなくて歩きやすい。
でもハイマツや笹やぶの中の道は、ふっかふかの雪が積もっていて、足をとられますな。
そして尾根の北側の道は、雪が深い。
登るにつれて、くるぶしからすね、膝上へと。
緩やかな尾根を歩いて行くと、奥大日岳最高点を巻く道へ。
ここは南斜面を巻いてるので、雪もそれほどなく歩きやすい。
振り返ると、斜面の向こうにはもう結構遠くなった立山と室堂平。
あ~、いいね、テンション上がってきた!
道もゆるゆる斜面を登り、最後の奥大日岳への登りは、またまた雪タップリの道です。
ぐわ~、埋もれる!
周囲にはいろんな動物の足跡があるんだけど、人間のは一つもなし・・・
こんな大量の足跡見たのは、初めてです。
奥大日岳山頂、到着!
山頂からは、剱岳はもちろん、立山、大日岳の大展望。
しばし眺めを楽しんだら、大日岳へ向けて出発!
さっきの稜線にちょこっと戻り、ハイマツの中の急坂を下ります。
ほとんどガケの上なのかな。
なるべくハイマツの近くを歩きます。
奥大日の山頂に後続の人がいましたが、そこから引き返して行ったようでした。
う~、残念。
雪をかき分け踏みわけ、しばらく尾根道をゆるゆる下ります。
目の前には大日岳。
すれ違う人もなく、踏み跡もなく、し~んとして静かな雪の尾根道歩き。
真っ白な雪といい、この展望といい、心が洗われますな。
そんなこんなでゆるゆる歩いて行くと、再び急坂に。
ハシゴを2つほどクリアして下りきると、ここからはまた雪がフカフカ積もった登り道。
なんか、奥大日までの道よりも、雪がたくさん積もってる気がする。
歩く人が少ないんでしょうな、このあたり。
目の前には、中大日岳と大日岳。
ここまで来ると大日小屋も見えてきて、なんだか嬉しい~♪
さて、再びちょいと下ると中大日岳へ向けての登り道。
七福園の手前の坂には、大きな石がごろごろしていて、結構歩くのが大変。
油断してると、雪で隠された、岩の隙間にハマりそうになったりするので、ストックで足元を確かめつつ、そろりそろりと。
所々に現れる、開けた雪の斜面が気持ち良い。
相変わらず、動物の足跡が付きまくり。
ここでは完全に、人間はアウェイです。
大きな岩を越えつつ歩いて行くと、日本庭園みたいな七福園に到着。
(七福園っていう名前は、町の中華料理屋みたいだけど・・・)
天上の景色ですな。ああ、いいねえ。
この岩の配置具合といい、周囲の展望との調和といい、これはもう、神様のイタズラとしか思えない。自然は、やっぱ、すごい。
このあたり、夏は湿原が広がってるんでしょうね。
所々、雪の中から出てる木道を歩きつつ、ゆるゆる登ります。
がっ、木道が雪に埋もれてしまうと、ちと大変。
キレイな斜面だからいいんだけど、道を見つけつつ、雪を踏みつつ、ってのは・・むむぅ。
ハイマツの中の雪道を登っていくと、中大日岳の山頂はいつの間にか過ぎてしまったらしい。
道は下りに転じ、眼下には大日小屋が!
しかも前方の大日岳には、何人か登ってる人がいました。
あ~、やっとこさ、ヒトの気配。
意外に雪が深い斜面をがしがし下っていくと、大日小屋前に到着!
冬期休業中。
次回は、逆コースで登って大日小屋に泊ってみたい。
さて、剱岳の眺めはここでおしまい。さらば、剱岳、奥大日岳。
ここからは、称名滝に向けてひたすら下り、です。
そう、ほんとは時間があれば大日岳にも登りたかったんだけど、帰りのバス(称名滝~立山駅)の時間がビミョウだったので、これもまた次回。
トラバース気味にゆるゆる下っていくと、大日平を正面に眺めながらの九十九折りに突入。
この九十九折りの道が、ちといやらしい。
雪はほとんど積もってないんだけど、河原の石みたいのがごろごろしてて歩きにくいんだよね。
こっちは冬靴なので、ちと難儀です。
歩きにくい道をひたすら歩いて行くと、道が緩くなって木道出現。
正面には、佐々成政の埋蔵金があると言われる鍬崎山。
(ごろ太君、なぜかこういうことには詳しい。さすが武将好き!)
振り返ると、九十九折りに下ってきた斜面が壁のように聳えてます。
そしてこのあたりで、よそ見しながら歩いてたまきchin、木道に積もった雪で足を滑らせ・・・
木道の段差で、尾てい骨を強打!!
あんまり激しくコケたので、ごろ太君はこりゃ歩けなくなるんじゃないかと思ったらしい。
いや、でも、あまりの痛さにしばらく動けず悶絶・・・。
が、こんなとこでうずくまっててもしょうがないので、なんとか立ち上がってそろりそろりと出発。
う~、振動が響いて痛い。
木道はまあいいんだけど、時々現れる石ころ道が辛い。
たどり着いた大日平山荘で一休み。
なかなかよいロケーションの小屋ですな。
さて、出発。
ここからしばらく、大日平の中の木道歩きです。
ところどころ雪も残って凍ったりしてて、怖い。
やだよ~、こんな木道歩き。
またコケたらシャレになってないので、超低速でゆるゆる歩きます。
景色はとっても美しい。
真っ白な立山?がちょこっと覗いてます。
景色を楽しむ余裕もほとんどなく、足元見つめて慎重に歩いて行くと、沢音が近くに聞こえ始めたあたりで木道は終了。
ハシゴやロープのかかる道を下っていくと、牛首に到着です。
滝が細~く見えてます。ネハンノ滝ですな。
称名滝は、登山道からは見えず。
最初はザレ気味の九十九折り。
いててて。いつもならほいほい降りちゃうけど、今日は振動が響いて痛いので恐る恐る歩いてます。
道はそのうち落ち葉の中の九十九折りになり、さくさく歩いて行くと、大日岳登山口に到着、です。
登山口は、称名滝展望台へ向かう道の途中にあり、観光客がたくさん歩いてました。
バスに揺られて20分ほどで立山駅に戻ってこれました。
帰りは、岩峅寺近くのグリーンパーク吉峰内のよしみね温泉へ。
最近できたのかな、広くてキレイな温泉。
そして高速は渋滞もなく(この時間だし)、なんとか日付が変わる前には帰ってこれました。
<今回の山行>
雪の立山。
やっぱ、いいですね。人も少ないし。
歩いていて、この独り占め感がなんとも良い。
まだ雪もそれほど多くなく、人が歩いていないところでも、雪がやわやわふわふわで歩きやすかったので助かりました。
(ところどころ、深く吹きだまってたけど)
雄山へは、結構たくさん登ってました。
なので、道もしっかり。
大日方面は、奥大日までの往復だったら歩いている人がなくもない。
でもまあ、雪にすっかり覆われるのも時間の問題ですな。
大日縦走は、大日小屋を過ぎるまでは人にまったく出会わず、静かな山歩きを大満喫、でした。
上から眺める雷鳥平や、立山三山、剱岳、毛勝山等々の山並み、いいですねえ。
今度は雪のない時期に、称名滝から登って縦走したいです。
歩きたいところがまた増えてしまった!!
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