2009/8/15-16 常念岳から燕岳、ぶらり表銀座の旅(2日目)
> 1日目はコチラ
夜半にテントを打つ雨音で目が覚めることしばし。
う~、いったい日曜日の天気はどうなるんだ?!
不安になりながら3時半ころ起きてみると、雨も小止みになり、眼下には安曇野の夜景が広がってました。
お天気回復に期待しつつ、撤収して出発。
常念小屋を後にして、横通岳へのハイマツの道を登っていくと・・・
あまりの景色の素晴らしさに、立ち止まって眺めることしばし。
日もだいぶ昇ったので、再び歩き始めます。
ハイマツを抜けると、横通岳の山頂を巻くトラバース道へ。
白砂の道の先には、東天井岳かな。
そしてこの道、左手には常に槍穂の大パノラマ!
北穂、奥穂、前穂と、その向こうには乗鞍、御嶽。涸沢には雪が結構残ってるのね。
上高地には雲が溜まってますな~。
さて、ここまでゆるゆる歩いてきたトラバース道をちょい下り、ハイマツの中の明るい登りになると、間もなく東天井岳。
ハクサンイチゲ、タカネヤハズハハコ。
ほかにも、アオノツガザクラ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンボウフウなどなど。
なんでここだけいろんな花が咲いてるのかしらん、と思ってたら、斜面の下のほうに溶け残った雪が。
・・・そっか、雪解けが遅かったから、この時期になって花とりどりなのね。
そして東天井岳の山頂からのびる尾根の向こうに出ると、いよいよ目の前には大天井岳。
このあたり、白砂の道にはお花がたくさん。コマクサってこの時期、まだ咲いてるのね~。
雷鳥に癒されてゆるゆる歩いてたら、なんと登山道の向こうに親子サル発見!
親子でどこ行くんかいな、と眺めてたら、お猿さん、しばし景色を眺めた後、谷底へ消えて行きました・・・。
さて、サルを見送り、ピークを巻いて行くと、ようやく大天井岳と大天荘が!
ここのテン場も泊ってみたいのよね。
昨年来た時は、小屋泊りだったので。
そして逸る気持ちを抑えつつ、小屋の前にザックをデポして
常念山脈最高峰の大天井岳。ここからの眺めは、もう天下の逸品。
これから歩く表銀座の稜線の向こうには、剱・立山、針ノ木、後立山。
八ヶ岳、浅間山もうっすら見えてました。
いやはや、もう、大満足。
しばしぼんやり景色を眺めたら、大天荘まで降りてちょいと腹ごしらえ。
ここから大天井岳の山頂を巻くようにして、ちょいガレた道をがっつり150mほども下って喜作新道との分岐に到着。
すぐに、ハシゴと鎖がかかった切通岩を通過して、いよいよ表銀座の稜線歩き!
大下りまでは、こんなあかるい稜線を登ったり下ったり。
足元には結構コマクサが咲いてるし、顔をあげると大絶景、てなわけでとっても楽しい稜線歩き。
稜線の安曇野側を通る道に入ると、これまでの白砂の稜線とは打って変わって緑の斜面。
お花もたくさん!
色とりどりですな。癒されます。
安曇野側をゆるゆる下り、コルを過ぎると大下りの登り。
ガレてて暑い。
常念のテン場からず~っと前後してご一緒のお兄さんの後について、九十九折りに黙々と登り・・・
到着した大下りの頭からは、ヤリホ~や裏銀座の大展望。ん~、ゴホウビ!
さて、あとは燕山荘へ向けてゆるゆると稜線歩き。
このあたりは、燕山荘からの人も多く、ちとにぎやかになってきた。
稜線歩きとはいえ、ちと登り気味なわけであり。
まきchin、ちょい疲れてきつつも、コマクサ眺めつつ気合入れて歩け歩け。
そしてようやく到着した燕山荘は、合戦尾根を登ってきた人たちがたくさん。
早々にザックをデポして、燕岳を目指します。
最初はハイマツの中をちょい歩き、山頂近くなると真っ白な世界の中を歩きます。
なんか、日本離れしてるな~。
道は階段がついてたりして結構整備されてます。
そしてこの山頂も、大パノラマ!
風はそよそよと涼しく、素晴らしい展望はいくら眺めても飽きませんな。
とは言え、そろそろ下山開始。
もと来た道を戻っていくと、燕山荘手前で単独の女性の方に声をかけられた。
「失礼ですが、もしや昨年秋、大天荘でご一緒しませんでした?」と。
んんん? よおく御顔を拝見すると・・・
なあんと、昨年まきchinが単独で大天荘に行った時、山頂で一緒にヤリホを眺め、夕日と朝日を眺め、いろいろおしゃべりしてた、同じく単独で来てた方ではないですか!!
またこの場所で出会うなんて、ほんとビックリ。
そしてお声かけいただいて、大感謝。
こんなことって、あるのねえ。
しばしおしゃべりした後、二度あることは三度ある、きっとまたどこかでお会いしましょう!!と別れました。
そんなこんなで燕山荘まで戻ったまきchin隊。
タクシー会社に電話して、帰りの足を確保したら、合戦尾根の下りに突入。
最初は明るい道。
昨秋来た時はちょい崩れ気味だった道が、ハシゴとかでしっかり補強されてました。
そして合戦小屋では、おなじみスイカで喉を潤し。
さあて、さくさく下りますよ~。
第三ベンチを過ぎるまで、結構な急坂。
でもそれにもめげず、登ってくる人もたくさん。腰がまがったおばあさんも登ってきてました~すごいファイト。
等間隔に配置されてるベンチを通り過ぎつつ、さくさく下ってあっという間に中房温泉に到着!
帰りのタクシーはすでに来ていただいてました。ラクチンですな~。
お迎えのタクシーで、タクシー会社の駐車場のエクストレイル君に戻りました。
そして下山後の温泉は豊科ICにほど近い、ほりでーゆー四季の郷へ。
キャンプ場に併設されてる宿泊付きの温泉施設。結構混んでました。
<今回の山行>
常念岳に行くなら絶対セットで、と決めてた大天井岳と、表銀座を通っての燕岳。
槍穂と裏銀座、立山、後立山まで一望の大パノラマに大満足。
歩いてる人は多いものの、全般的には静かな稜線歩き。
特に大天井岳のあたりは、人も少なく、大展望をゆっくり満喫できました。
さすがに燕岳のあたりは人でごった返してわさわさしてたけど・・・。
ほかのシーズンも、歩きたい道です。
昨年みたいに、また秋に来るとかね。
それに、道中ず~っと眺めてた裏銀座や、槍につなげて歩く道もぜひ。
次回のお楽しみが、また増えました!!
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コメント
こんばんは、初めまして。
写真がいつもきれいだなーと覗いておりました!
ちょうど1週間後に常念、大天井岳、に行っていたので
おもわず食い入るように見てしまいました。
同じコースを歩いているのに、わたしたちはゆとりもないもんで
こんなお花あったのか!とビックリしてしまいました。
大天井岳、ほんと良いですよね!
お猿まで景色にみとれるのもわかる気がします。
まきchinさんのレポを見てると燕まで行けばよかったと
少し後悔・・・
投稿: eri | 2009年8月29日 (土) 03時21分
eriさん>
初めまして、コメントありがとうございます!
写真お褒めいただいちゃって恐縮、ごろ太君も喜びます。。(*^.^*)
(主に、景色はごろ太君、花は私が撮ることが多いので)
eriさんはこの翌週に歩かれたんですね!
大天井岳、ホントすばらしい眺めですよね~。
一日中、山頂で景色眺めてぼんやりしていたいくらい。
大天井岳~燕岳は、昨年の9月末にも行ったのですが、スッキリ澄んだ空気の大展望が素晴らしかった。
そのころにまた行きたいな~。
eriさんもぜひ! 秋の燕岳狙いなんて、イイかも!!
投稿: まきchin | 2009年8月29日 (土) 13時20分
はじめまして♪
同じ日に乗越のテン場に後から到着しました。遅かったのでヤリホはガスで見えませんでしたし、夜半からの雨で翌日は期待してなかったのですが、素晴らしい天気に恵まれましたね。臨場感溢れる写真、蒼い空がキレイに撮れていて最高!!
投稿: ニコラス・屁イジ | 2009年9月 1日 (火) 20時52分
ニコラス・屁イジさん>
初めまして、コメントありがとうございます!
なんと、同じ日に登ってらしたんですね~。もしやテン場でもお隣さんだったり?!
土曜日はガスガスで、どうなることかと心配しましたが、日曜日はほんと最高のお天気でしたよね!
屁イジさんもまきchin達も、同じ景色を堪能してたんだな~、となんだかうれしくなりました。
写真はまだまだ修行中です・・・。
先日の日曜日みたいに、空気が澄んでる時はキレイに撮れるんですが。
日差しが弱い時の撮り方や、構図の撮り方は、ナカナカ難しいですね・・・。
これからも、よろしくお願いします!
投稿: まきchin | 2009年9月 2日 (水) 01時42分