2009/6/27-28 飯豊連峰北端1日目・地神山
2週間前のえいじさん、三脚マンさんの飯豊レポで、満開のハクサンイチゲが印象的だった飯豊連峰・えぶり差。
さすがにもう散ってるだろうけど、でもでも、いろんな花も咲き始めてるだろうし。あの飯豊の北端、という位置にも心ひかれる。
天気予報とにらめっこし、栗駒・焼石、朝日連峰、秋田駒、などなど候補を挙げてはみたが・・・やはり飯豊に行きたい!!
というわけで、飯豊アタック決定。
例によって金曜11時ころに横浜を出発し、胎内登山口には4時ころ着。
道路脇の駐車場には何台か停まってました。
日帰りの人も多いみたい。
※駐車場には水洗・トイレットペーパー付きのトイレあり。
さて、ちょいと仮眠して、準備して出発。
今回、水場がちょっと不安だったので、一応2日分の水(+アルコール)5Lを担いでます。
重い・・・。(ごろ太君は6L)
途中、橋を4つほど渡ります。
しばし歩くと、足の松尾根取付に到着。
ああ、ここまでが長かったよ。
7月1日からは、奥胎内ヒュッテ前からこの取付まで、バスが出るそう。
さて、ここから登山道開始。
林の中を少しゆるゆる歩いたと思ったら、もういきなり急登の始まり始まり。
ここから姫子の峰までず~っと、松の根っこがごつごつ出てる急な道でありました。
こんな岩場も越えて、再び松の根っこの段々をひたすら登ることしばし。
ようやく、見晴らしの良い姫子の峰に到着!
左側の三角のトンガリが大石山、連なる尾根は頼母木山と地神山ですな。はあ。
姫子の峰は、ちょっと開けてて木陰になってて、吹きあげる風が涼しくて休憩には最適。
まきchin達もちょいと一息。やれやれ。
ここを過ぎたらちょっとは緩やかに・・・なるはずもなく。
そしてこのあたり、もう早春の花は終わってしまい、足元には緑の葉っぱのみ。
暑さも相まってか、どうもまきchin、テンションが上がらない。
ちょっとした岩場を越えて登っていくと、第二のチェックポイント、滝見場に到着!
左手には涼しげな滝。ああ、あの水しぶきを浴びたい。
右手を振りかえると、二王子岳。稜線に抱かれた雪が鮮やかで、よく目立つ。
ここでも一休みしてたら、日帰りの軽装の地元の方たちが何人か登って行きました。
みんなどこまで行くのかな。
さてさて、出発。
ここから水場までは、ようやく松の根っこ階段攻撃からは開放。
アップダウンを繰り返しながらゆるゆると。
ちょうど水場から戻ってきたおじさんに様子を聞くと、「水は涸れてたよ~」とのこと。
あららら。。。
さて、水場から先の大石山分岐までは、最後の急登。一気に500mほど登ります。
ブナ林の中の道をひたすら登っていくと、明るい灌木の道に。
明るいけど、暑い~。
そして前方の大石山、近いのに遠いこと遠いこと・・・。
そして最後、一息つきつつ、滑りやすい土や切れ落ちたガケの上を登り・・・
風がちょっと強いけど、暑い日差しを和らげるのにちょうどいい感じ。
ここでごろんと横になって休んでる人も何人か。
まきchin達も、行動食摂ったりして大休止。
しばしのんびりした後、いよいよ頼母木小屋に向けての稜線散歩、しゅっぱ~つ!!
そしてさっそく出会ったヒメサユリちゃん。
淡いピンク色が素敵。
あたりには蕾もたくさんあり、好天が続けば、ここ1週間ほどの間にも満開を迎えそうな勢いでした。
振り返ると、笹薮の向こうにはえぶり差岳。
・・・いやほんと、美しい。
稜線は風が強く、おかげで虫攻撃はなし。
開けた草はらにはハクサンイチゲの葉がこんもり茂っていて、2週間前はさぞかしキレイだったんだろうなあ、と。
そんな感じでゆるゆる登っていくと、頼母木小屋に到着!
そしてさすがに稜線は、いろんな花が咲いてます。
ミツバオウレン、ミヤマキンバイ、キバナノコマノツメ、コケモモ。
ハクサンチドリ、ミヤマアカバナ、イワイチョウ、ツマトリソウ。
いやぁ~、よいね。
そして開けた頼母木山の山頂には、飯豊の宝石、イイデリンドウが!
さて、地神山目指して出発。
ゆる~りと下ると、開けた草はらはまたまたお花がたくさん!
花を眺めつつゆるゆる登っていくと、地神北峰に到着。
飯豊温泉からの丸森尾根との合流でもあります。
さて、ここからちょいと下ったらあとは明るい尾根を登っていき・・・
灌木に囲まれた山頂をちょいと門内岳方面へ行くと明るい草地があり、ここで大休止。
持ってきたスパークリングワイン缶で、二王子岳と胎内尾根にカンパイ~♪
門内岳に続く尾根の後ろには、飯豊本山と北股岳が。
ああ、それにしても雄大すぎる尾根。次回はあっちを歩きたい。
ぼんやり景色を眺め、ぜいたくなひと時。
ああ、こんな時間だったらいくらあっても足りないね。
さて、そろそろ戻りましょ。
残雪光るえぶり差岳へ連なる飯豊の尾根を、頼母木小屋目指して戻ります。
チングルマ、コイワカガミ、ゴゼンタチバナ、ヨツバシオガマ、イワウメの咲く道を進みつつ。
花と展望に足が止まりまくり、なかなか進まない。
ゆるゆる登って下って、の稜線を歩き、頼母木小屋に帰ってきました。
地神山へ出発したときには、まきchin隊のほかには1人のみだった小屋、他に3組8名様が入ってました。
総勢11名ほどの宿泊。余裕ありまくりです。
さて、シーズン中であれば小屋前まで水がひかれてるのだけど、まだそれはなし。
というわけで、水場まで500mほど歩いて水汲みに。
小屋の直下の雪渓を渡り、笹薮の中の道をゆる~く登っていくと、雪渓の真下の水場に到着。
冷たい雪解け水をたっぷりゲット、です。
本日の夕飯は、ひじきご飯となすピーマンの味噌炒め。
まきchin母の家庭菜園産のナスとピーマンを、飯豊でおいしくいただきました!
おなかが膨れたら、夕日タイム。
明日もいいお天気になりますように!
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コメント
たまら~ん&たまら~ん・・・ヨダレが出そうなくらい
素晴しい~♪
やっぱ飯豊山塊は、イイデ~と言ってしまいます!
お花も山容も・・・言う事なし!
天気も最高やね~^-^
ホント、フットワーク軽い・・・脱帽!
エブリバディ~(旦那といつもこう呼んでまっす)は、
飯豊縦走時、登り残したお山~(--:)
来年は、行ってみた~い^^
続きレポも楽しみにしてっまっせ~^-^
富士山・・・レポ、とっても参考にさせて
もらいまいした^^v
どうも有難う~♪
投稿: みい | 2009年7月 1日 (水) 17時23分
エブリー!ヒメーーー!!憧れです。
暑いと辛そうですね。でもそれ以上に満足できそう。
あーめちゃくちゃ行きたくなりました
罪なレポです(笑
投稿: のんすけ | 2009年7月 1日 (水) 20時55分
みいさん>
エブリバディ~、なかなか渋いですよね。
私も来年は、ハクサンイチゲ真っ盛りの時期に歩いてみたい~!
そして飯豊の端っこから飯豊連峰を眺めてたら、ほんと飯豊を端から端まで縦走したくなりました~~(><)
続きレポ、がんばります~
#富士山、参考にしていただけてヨカッタです!
投稿: まきchin | 2009年7月 2日 (木) 03時35分
のんすけさん>
暑かった~~しかも水場が不安だったので水を多めに担いでいったのですが、重かった~~。
でも思いもかけずにヒメちゃんにも会えたし、飯豊の稜線も一望できて満足!です。
この時期、まだ静かなのもよかった。
何度でも行きたいですね、飯豊。
今度は本山・大日岳のあたりを歩きたい!
投稿: まきchin | 2009年7月 2日 (木) 03時39分
週末、飯豊連峰北部を新潟側から山形側(飯豊山荘)に歩いてきました。足の松尾根はここの記録にあるとおりで大いに参考になりました。ありがとうございます。ただ、天気が‥‥
天気予報はまずまずだったのですが、この辺りはまだ梅雨が明けていなかったのですね。金曜は雨が降り出すなかを松の根と格闘(苦笑)、土曜の早朝、誰もいないえぶりさし岳に立ちました。当然、何も見えない。
土曜は小雨のなかを門内小屋まで。小屋番によると小雨でもこの日が1週間で一番マシな天気だったそう。文句を言っちゃいけませんが、登山靴までグチョグチョ(涙)
もちろんイイデリンドウはじめイブキトラノオなどきれいな花には慰められましたが、正直、連日の雨には気が滅入りました。3日連続雨なら初めての体験!?
日曜は、ガスっているものの上空は明るい。半信半疑でしたが、北股岳くらいはと空身で登り始めると、次第にガスが晴れて良いお天気に。
北股岳からは飯豊の主な峰々や東北の雄峰がくっきり見えて、2日間の鬱憤は晴れました。前日は花を閉じていたイイデリンドウもうれしそうに咲いています。
昨夏も感じたことですが、飯豊は、小屋番はじめ山の関係者がみな、私たち登山者に優しく親切でありがたいです。きっと地元の山を愛していらっしゃるのでしょう。私は、すっかり飯豊のファンになりました。もっと近かったら毎年行くと思います。
長々と失礼しました。
PS 白馬朝日岳周辺の花も本当にきれいですね。私もあの辺りは大好きです。
投稿: ねも | 2013年8月 5日 (月) 23時38分
ねもさん>
飯豊北部の縦走、お疲れ様でした!
雨の中の縦走、ほんと辛そうです。。それでもしっかり歩かれるところはサスガです(^^v
3日目の大展望は、そんなねもさんへのご褒美ですね♪
イイデリンドウもしっかり咲いてたんですネ~
飯豊連峰も朝日連峰も、みなさんほんと親切で温かくて、素敵な方ばかりですよね。
そういう山を歩かせていただいているんだなぁ、といつもありがたい思いでいっぱいになります。
毎年(できれば空いてるときに)歩きたい、そんな山域ですよね。
飯豊は私も大好きです。(^^
投稿: まきchin | 2013年8月 6日 (火) 00時58分
レスありがとうございます。
「サスガ」じゃなく、足の松尾根を下りたくなかったからですよ(笑)
丸森尾根で70歳の男性とその息子さん(30歳代)という爽やかなペアに出会いました。お父さんは幸せでしょうね。
山麓の宿情報に詳しくて有益な話をいっぱい仕入れましたよ。今回も、大日杉と飯豊梅花皮荘でそれぞれ1泊ずつ(+山中2泊)という余裕の山旅だったようです。
私も南アルプス南部をもっと愛して、来た人には親切にしなきゃと思いました。
投稿: ねも | 2013年8月 6日 (火) 21時27分
ねもさん>
あら。失礼シマシタ(笑)
丸森尾根のお二人さん、ステキですね♪
ゆったり行程で巡る、親子の飯豊山行。飯豊が大好きなお二人なんでしょうねぇ。
・・・わたくし、ねもさんにも、赤石岳避難小屋のみなさんにも、とっても親切にしていただきましたし。
私もいろんな山で、ご恩を返していかなくちゃなぁ、と思いました。
投稿: まきchin | 2013年8月 6日 (火) 21時47分