2009/6/13-14 朝日連峰・ガスと残雪の山歩き(1日目)
この週末は、ほんとは南アルプスに行こうかと思ってたのでした。
がっ、金曜日の天気予報を見ると、南アルプス方面は天候不安定(雷雨の恐れあり)、それにひきかえ朝日岳方面は好天、とな。
というわけで急遽行き先変更(結局これがウラ目に・・・)。
横浜を金曜の23時ころに出発し、朝日岳登山口の日暮沢小屋に着いたのが4時半ころ。
6台分くらいの駐車場に車を停め、しばし仮眠した後、6時半ころに出発です。
日暮沢小屋前には水場もあり、小屋中のトイレも使えました。水洗トイレでびっくり。
今回は、小朝日岳、大朝日岳、西朝日岳を巡る、時計回りのぐるりっぷ。
まずは竜門滝目指しての林道歩き。
しばし歩くと数台分停められるスペースがあり、そこから山道開始です。
とはいっても、最初はこんなゆるゆる歩き。
そうそう、でかザック怪人みたいになってますが、ザックカバーが大きいだけですので悪しからず。
右手に沢を見下ろしつつしばし歩いていくと、道が左手に直角に曲がり、急登の始まり始まり。
ギンリョウソウ、ツクバネソウ、オオカメノキ、マイヅルソウ。
ほかにも、ユキザサ、チゴユリ、タムシバなどなど。
花に励まされつつ、もうひたすら黙々と歩を進めるのみ。
一息つきつつ、ひたすら登っていくと緩やかな登りになり、木々の向こうに朝日の主脈が見え隠れ。
ほどなく、ハナヌキ峰分岐に到着。ここで、古寺鉱泉から登ってくる道と合流です。
ぬかるんでる道も多くなってきたので、まきchin、ここでスパッツ装着。
虫もむちゃくちゃ多いので、ハッカ油スプレーを吹きかけまくり。
というわけで、再び出発。
雪渓登場! 雪はざくざくなので、アイゼンつけずにキックステップでラクラク。
でも登山道に積もった雪がブリッジになってたりして、うかうかすると盛大に踏み抜いたりしちゃうので、注意しながら登ります。
この後も短い雪渓がいくつかあったけど、基本的には踏み跡辿っていけば問題ナシ。
雪が融けた跡には、いろんな花が咲いてました。
登るにつれてどうも森林限界が近くなったらしく、開けた尾根歩きに。
でもガスガスで、な~んも見えません。
セッピ状の雪渓を越えて潅木の中に入ったところで、な~んと雷がゴロゴロと。雨までざぁ~っと降ってきた。
主脈よりはかなり下とは言え、稜線上で雷なんて、シャレになってない・・・。
というわけでまきchin達、稜線からちょいと下った斜面へ退避退避。
あとで見たら、どうもこのとき、朝日連峰の真上を雷雲が通過していたらしい。
退避することしばし、強い風雨に打たれてかなりメゲてきたまきchin隊。
まきchin「どうする?なんかテンションだだ下がりなんだけど・・・」
ごろ太君「ずぶぬれだしね・・・帰るか?!」
てなわけで、撤収決定。(;´д`)トホホ…
セッピ状の雪渓を下り、道を下って行くと、お兄さんとご夫婦連れの3人が登ってくるのに出くわしました。
親子か、と思いきや、ご夫婦連れもメゲて下山始めたところを、お兄さんに励まされて再び登り始めた、とか。
お兄さん「行きましょう!視界も開けてきたし。」
う~~ん。確かに雷雨は過ぎ去ったし・・・立ち去り難し。
というわけであっさり、Uターン決定。
お兄さんといっしょ。古寺山の手前には、セッピ状の雪渓がいくつか。
そしてほどなく古寺山の山頂に到着。
目の前には小朝日岳! 朝日の主脈は、雲の中です。
さて、小朝日岳へ。
いったん少し下ったら、雪渓混じりの急な道を登ります。
ショウジョウバカマ、シラネアオイ、オオバキスミレが咲き乱れる道。
小朝日岳山頂、到着! 山頂碑もなく、シンプルな山頂。
ここで、大朝日に向かう道と鳥原へ下る道とが分岐します。
われわれは大朝日方面へ。
ほどなく、これまた石ごろごろの急坂の下り。あ~、下っちゃうのね。
小朝日岳の巻き道と合流してまたさらに下って行くと、熊越に到着。
足元から延びる黒倉沢。すごい。
さて、熊越から先は緩やかな登り。
このあたりで、さきほどのお兄さんと合流。3人でおしゃべりしながら歩きます。
こんな道なので、まきchinとごろ太君だけだったら黙々と歩いちゃうんだけど、
山の話に花を咲かせつつ、ニギヤカな道中。(^^)
登るにつれて、雪渓も増えてきた。しかもガスも濃くなってきたし、雨も再びパラパラと・・・。
ゆるゆると登っていくと、銀玉水に到着。
登山道に標識があり、そこからちょこっと下るとすぐ水場です。
いつもならしゃばしゃば出てるんだろうけど、この時期は雪渓の下にちょろちょろ流れてる水を、コップとかでちょっとずつ汲んでは大きなカモノハシに移し・・・という感じなので、水汲むのにも一苦労。
お兄さん、すいません。
さて、水を補給したら、あとは小屋に向かって最後の登り!
そしてこの登り、100m以上はあろうかという雪渓の急登でありました。
う~、上が見えないのでどこまで続くやら。しかも先行の足跡も分かりづらい。
滑ったら一巻の終わりだよね~、と軽口叩きながら、キックステップでガツガツひたすら登る登る。(ごろ太君に、まきchin早いよ~、と言われてしまった。だって止まれないんだもん。)
あー、疲れた。
登りきったら、もうあとはゆるゆると稜線歩き。
晴れてたらさぞいい眺めだろうね~、とお兄さんと残念がることしきり。
そして足元には忘れちゃいけない、高山植物の花々。
ツガザクラ、コイワカガミ、ミツバオウレン、ミヤマウスユキソウ。
足元の花を眺めつつ、ゆるゆる歩いて行くと、霧の中から大朝日小屋が登場!
あ~、やっとついた。お疲れ様です!!
小屋の中は2階建て(梯子を使うと3階部分も使用可)。
トイレも中にあり、冬季は4つのうち1つのみ開放されてました。
管理人さんはまだいなかったです。山開き後から、なのかな。
中にはすでに3組7名がくつろぎ中(最終的には30人弱に)。
まきchinたちもさっそく陣取って、お茶とスープであったまったら宴会&早めの夕食~。
お隣で宴会されてた方とおしゃべりしてたら、7月に飯豊に行かれるそうな。
予定が合ったらお会いしましょう!!と盛り上がりました。
そうこうするうちに人も増え、表が薄暗くなり、小屋の中があったかくなってきたところで就寝。
明日の天気はどうかな・・・?
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コメント
こんばんは。
珍しく詳細レポが遅いなぁと思っていたら、パソコンが
壊れていたのですね。
朝日岳、お花はいっぱい♪だけど残念な天気でしたね。
稜線上では雷どころか本降りの雨も未経験なので想像
出来ませんが、私も意気消沈してあっさり撤退しそう
です。
元気なお兄さんの登場は心強かったでしょうね。
翌日の天気はどうなのかな?
続き、楽しみにしています。
投稿: しょもも | 2009年6月21日 (日) 22時28分
雨と雷の大朝日、大変でしたね~
まきchin家にしては、珍しく悪天候?(笑)
しかも撤退直前だったなんて・・・
(まきchinさんでもそんな気持ちになることあるのね、爆)
でも、お花がいっぱいあっていいな~♪
この時期ならではですね!
我が家が昨年行った時は、
夏山も終わり紅葉にも早く、
一番おもしろくなかった時期かも(笑)
まきchin家とも逆周りなので、
とってもレポが新鮮です☆
投稿: えどりん | 2009年6月22日 (月) 12時06分
うわ~お天気残念でしたけど登られて良かったですね。
お花もたくさん咲いていてステキデス。
続き楽しみにしています♪
私達もあまりいいお天気ではなくて展望イマイチでした、また行きたいですが、ツライ山ですよね^_^;
投稿: sanae | 2009年6月22日 (月) 18時56分
しょももさん>
こんばんは!
そう、なかなか詳細レポがアップできなかったのですが、PCが壊れていたのでした。
新PCもゲットしたので、これでまたレポ書きや皆様のブログへのお邪魔ができます~。
いやもうほんと、お兄さんに感謝、です。
出会わなかったらほんと、あそこまで行っておきながら撤退でした・・・。雨も風もそうだけど、なにより雷でかなりメゲてたもんで。
ガスガスだったけど、お花が楽しめたからいいかな。
でもまた好天のときに、行きたいです!!
投稿: まきchin | 2009年6月22日 (月) 22時47分
えどりんさん>
そうそう、えどりんさんのレポで急登~、ってあったので、心して行ったつもりだったのですが・・・すんごい急登ですよね。
しかもいきなりの雷にはヤラれました。やっぱ利尻で運を使い果たしたかな。
さすがの(?!)まきchin隊も、これには相当メゲました・・・(苦笑)。
えどりんさんたちが行かれたときは、ちょうど山が静かな時期だったのでは。
花も紅葉もいいけど、人の少ない静かな山もまたよし、ですよね!!
逆回りの新鮮なレポ、お楽しみくださりませ~(^^)
投稿: まきchin | 2009年6月22日 (月) 22時50分
sanaeさん>
はい~、お兄さんのおかげで登ることができました!
出会いに感謝、です。
ガスガスだったのは残念ですが、おかげでお花を満喫できたかな。
sanae隊と同じく、また天気の良い時に行きたいです~だけどあの急登を越えねばなぁ・・・。
投稿: まきchin | 2009年6月22日 (月) 22時53分