2008/9/27~28 池山尾根から空木岳、中央アルプスの稜線歩き(2日目)
朝はかなり冷え込んで、駒峰ヒュッテの気温は0℃。外のバケツの水には、厚さ2cmくらいの氷が張ってました。寒い! 風も強い!!
雲海に浮かぶ八ヶ岳と朝焼け。どこまでも続く雲の海、幻想的です。
朝日に照らされる、空木から木曽駒に伸びる中央アルプスの稜線。雲の上には御嶽山も浮かんでます。
朝焼けを眺め、団体さん達が出発した後のヒュッテでゆっくり準備してから出発。
ヒュッテからちょこっと登った空木岳山頂は、木曽殿山荘から登ってきた団体さんで満員御礼だったので、さっくり後にして先に進みます。
ここからしばらくは、白い花崗岩の間を隙間を縫って下っていきます。
岩の間を抜けていくと、稜線上を一気に200mほど下り、コルに建つ木曽殿山荘に出ました。
こんな稜線を一気に下ったのであります(これは、木曽殿山荘から登り返したところから見た稜線)。長いねえ。
木曽殿山荘の前もかなりの強風なので、一休みしたらすぐに東川岳への急登に取付き。
明るい尾根をジグザグと150mほどよじ登って、開けた山頂に到着です。
振り返ると、大きく聳える空木岳。
さあて、道のりはまだまだ長い。
次の目的地・熊沢岳までは、御嶽・乗鞍を見ながら、緑のハイマツの中をゆるりと登ります。
紅葉がキレイ・・・じゃなくて、あといくつ山を越えるやら(熊沢岳は、一番奥のピーク。たぶん)。
で、だらだらと登り下りを繰り返すうちに、熊沢岳山頂に到着。
南アルプスや富士山がよく見える! (≧∇≦)
こんなです。中央アルプスってこんなに南アルプスがきれいに見えるんだねえ、知らなかったよ。
さてと、しばし眺めを堪能した後は、檜尾岳に向かって出発。
そしてまたまたアップダウンの繰り返し。細かいアップダウンの繰り返しは、意外とこたえますわ。
カニの横バイもどきな岩歩きもあるよ~(そしてなぜか喜ぶまきchin)。
こんな景色を眺めつつ、大きな岩をよじ登り乗り越え、白砂の道を登っていくと、檜尾岳に到着。
山頂直下には避難小屋。雲の上には、相変わらず南アルプス。
南アルプス、だいぶ見慣れてきたな。
見ながら、端から甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳・・・と唱えているうちに、もうすっかりおなじみさん。
檜尾岳についたころから、雲が湧いて来て稜線は霧の中。
そのせいじゃないんだろうけど、檜尾岳からの下りは旧道?に迷い込んじゃいました(単に不注意だっただけだけど)。
山頂から伸びる稜線の木曽側についてる道が本道だったみたいなんだけど、まきchin達は伊那側についてる道に進んじゃったのよね。
そしてこの道が、すんごい藪漕ぎ。
紅葉もキレイでいいんだけどさ。このあと、ハイマツやらナナカマドやらの藪に突入し、キレイとか言ってる場合じゃない状況に・・・。
体中、ハイマツの枯葉まみれになって、藪の中のほそ~い道を辿ることしばし。やっぱこの道おかしいよ、ってんで途中で木曽側にトラバースし、めでたく本道に合流しました。
本道はこんな感じ。ハイマツは全然なし。orz
旧道をず~っと行っても、コル手前で合流してたっぽい。けど、やっぱ歩く人が少ないためか、不安になるくらいのすごい藪になってました(歩けなくはないけど大変)。なんか目印をつけといてくれたらいいんだけどね。
ま、気付いたら戻れってか。そりゃそうか。
てなわけで、檜尾岳からコルまでの下りは、余計な体力を使ってしまった。
がっ、一息つく間もなく、濁沢大峰まではまたまた登り。
こんなのを眺めながら、大きな岩を越えアップダウンをクリアしていくと、濁沢大峰に到着です。
岩だらけのピークには、文字がすでに消えてしまった柱が立ってました。
あああ、もうだいぶ疲れてきた・・・。なんか、おんなじような道を登って下ってピークを越えて、って、ちょっと単調かも。
これで南アルプスの展望がなければ、ちょっとツラいですな・・・。
さて、この時点で、霧も出てきてるし、宝剣岳には行かずに極楽平から千畳敷へ下ることに決定(というか、もう結構疲れた)。
極楽平までは、濁沢大峰をいったん下り、島田娘までゆるりと登った後ちょいと下ります。
だいぶガスってきたのう・・・。
ここから先はガスガスで、どこが島田娘のピークやらよくわからん。
砂礫の中のゆるやかな道を進み、ピークを越えて下っていくと、観光客風の人がちらほら見えてきて・・・
極楽平に到着!
あとは千畳敷に向けて下るのみ~。歩きやすくてラクラクね。
道端のナナカマドやチングルマも赤く紅葉してました。
千畳敷は紅葉を見に来た観光客でごった返してました。下りのロープウェイは長蛇の列。もっと混雑すると、整理券発行して2時間待ち、とかになるらしい。てことは、来週再来週あたりは要注意なのね・・・。
というわけでまきchin達もロープウェイで下り、無事下界の人、です。
帰りは、バスセンターから車で数分のところにある駒ヶ根高原家族旅行村内の温泉、こぶしの湯に入ってきました。
バスセンターのところにあるこまくさの湯は混雑する、って聞いてたので。
こぶしの湯、キャンプ場に併設されてるだけあって、お子様が多かったけど、広くて気持ちよかった~。
<今回の山行>
池山尾根。林道終点まで車で行っちゃえば、なんてことない尾根歩きだと思います。
迷い尾根から上は、中央アルプスの稜線が眺められるし、避難小屋分岐から上は空木岳や南アルプスの大展望まで加わり、とっても気持ちのよい道でした。
駒峰ヒュッテもすごくきれいで、展望も抜群で、お勧めですよ~(でも寝袋と食料と水はちゃんと持参!です!!)。
そして今回予想外に大変だったのが、空木から宝剣への稜線歩き。
細かなアップダウンが多いし、岩を越えていくところも何箇所かあるし、慎重に足場を確保する必要があるところもあり。
時間はちょっと多めに見といたほうがよさそうです。
それから、稜線上はかな~り寒かった。木曽側から始終強い風が吹き付けていて、しかも気温が低い。もう秋(てか冬?)ですね。立山とかで雪が降ったというのもうなずけます。
まきchin達は、極楽平から宝剣岳への道はパスしましたが、この道を行った人としゃべったところによると、「考えてたよりずっと怖かった」そうです。ううむ、ちょっと興味をそそられますが、また今度、ですな。
興味をそそられるといえば、空木岳から南駒ケ岳、越百山への稜線も、むっちゃ心を掻き立てられます。こんどは中央アルプス南部の縦走だ~!!
中央アルプス、南アルプスの大展望と明るい山容がとても良かった。高速のICから近いのもよい。
再び行きたい山が、また増えました。
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コメント
おっ、今週末行こうと思ってます♪(逆回り)
紅葉いい具合ですねーー。参考になりました。
第一希望は駒峰ヒュッテですが今週末はもっと混みそうですね。
早く到着して場所確保か、空木岳避難小屋にするか・・・悩むところです。
ほんと山に対して「甘い」人が多くてビックリしますね。
全面的にまきchinさんを支持します。
まぁ自分たちもアイゼン忘れたり、出発or到着時間が遅くなったり
反省することが多いので、人のことを責める身分じゃないのですが(^^;
最近高谷池ヒュッテにきた苦情を読んで、
山小屋に何を求めているのだろうとなんだか悲しくなりました。
○さんお気に入りの小屋なので余計悲しく感じるのかな。
リンクを張るのは避けますが、高谷池ヒュッテのHPお暇な時に読んでみてください。
投稿: のんすけ | 2008年10月 2日 (木) 10時08分
>のんすけさん
わ~お、タイムリー!
紅葉、楽しんできちゃってください!!
駒峰ヒュッテは確かに混みそうですね(でも人がいっぱい入ると、それはそれであったかいのですが)。
空木の避難小屋も、紅葉のど真ん中に建っていてそれはそれでロケーションはよさげでしたよ(上から見た限りでは)。
それから高谷池ヒュッテのHP、読みました。
あきれたを通り越して悲しくなりますね。。。
私が高谷池ヒュッテに泊まったときは、とっても暖かくて気持ちのこもった応対をしていただいて、また是非来たいな~と思ったことを思い出します。
いろいろ書くのは止めますが・・・投稿主よ、それは違う・・・。
投稿: まきchin | 2008年10月 2日 (木) 23時07分
こんにちは~!
本当にニアミスでしたね。
私は車で林道終点まで行って(スイマセン(苦笑))、6時頃出発しました。
残念ながら、会ってはいないようです。
でも同じ景色を見たと思うと、とても親近感がわき、嬉しく思います。
atsu510さんともお知り合いなんですね。
どこかで、左手に三脚をもったまま歩いている人間を見つけたら、たぶん私です(笑)
その時はぜひ、声をかけてくださいね。
投稿: 三脚マン | 2008年10月 5日 (日) 15時55分
>三脚マンさん
早速に、ようこそです!
そうかあ、三脚マンさんは林道終点組だったんですね。うらやましい(笑)。
先週の空木は、思いがけずにキレイな紅葉でラッキーでしたよね。
atsu510さんとは、ブログでよくやりとりさせていただいてたのでした。
こんど、ジャンプ仲間に入れてくださいね。(まきchin、垂直跳びが大の苦手だったのですが・・・)
投稿: まきchin | 2008年10月 5日 (日) 20時28分