2008/9/15 早月尾根から剱・立山へ(2日目)
今週は毎日午前様(仕事で!)・・・。
さすがのまきchinも帰ったらバタンキューで、アップが遅くなっちまいました。
平日は疲れるね(って、休日もカラダ的には疲れてるけどさ)。
てなわけで、先週の記録の続き。
2日目は、秋の澄んだ空気の下、北アルプスの山々の大展望を満喫!
立山三山の最高点、大汝山から見た雄山山頂。後には薬師岳が大きく聳えてます。
===立山(百名山69座目)===
2008/9/15(月):剣山荘(5:50)~剱沢(6:20)~▲別山(7:25)~▲北峰(7:30-7:55)~別山(8:00)~大走り分岐(8:50)~▲富士ノ折立(9:25-9:35)~▲大汝山(9:50-10:15)~▲雄山(10:30-11:00)~一ノ越(11:30)~室堂(12:10)
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剣山荘の朝は早い。3時ころからごそごそ起き始めて剱岳に向かう人がかなりいました。
小屋から見ると、剱岳に向かってヘッデンの行列が・・・こんな真っ暗で、みなさんよく登れますね・・・。
出発ラッシュは5時頃で、みんな一服剱の上で日の出を見よう、という公算のようでした。
まきchinたちは、小屋の前でゆっくり朝食をとりつつ日の出を眺めます。
この時期、太陽は鹿島槍の肩から出てきます。五竜、鹿島槍の上空は茜色。きれい!
山の上で日の出を見ると、いつも、地球って動いているんだなあって思います。
おんなじ速度で動いてるんだよね。ときどき長く感じたり、短く感じたりするけどね。
すっかり日が昇って明るくなってから出発。
剱沢に向けて、石ころがごろごろした平坦な道を進みます。
建て替え中の剱沢小屋の前を過ぎ、ちょこっと登ると剱沢キャンプ場着。
いろとりどりのテントがひしめきあってます。すごい!
この時期でこんなにテントがあるんだから、夏はすごいんだろうなあ。
テン場の横を抜け、少し登ると剱御前と別山の分岐に着。
ここから別山までは、ガレ場の急登です。なんか、でも、昨日の早月尾根に比べちゃうとなんでも登れそうな気がするぅ~。
登るにつれて、剱岳がだんだんクッキリと、そして奥には白馬三山が!
後立山がむっちゃ近い!
200mほど急登を登り、再び剱御前との分岐を過ぎると、あとは稜線の道。 ゆるゆると登り・・・
山頂にザックをデポし、ちょこっと歩いたところにある北峰へ。
ここからの剱岳、後立山連峰の眺めがすごい!
針ノ木岳の奥にはうっすらと、八ヶ岳、富士山、南アルプスが!!
山頂にいた人たちみんなが、「こんないい天気はめったにないね~」と言ってました。
ほんと、ラッキーです。
しばし眺めを堪能した後、雄山方面に向けて出発。
富士ノ折立、大汝山、雄山の立山三山の向こうには、黒部源流の山々や笠ヶ岳が覗いてます。
立山の上まで行けば、槍穂高や薬師、黒部五郎が一望なのね・・・おーし、がんばるぞ!
別山からちょっと急なガレ道を下ったあとは、右手に雷鳥沢・室堂、左手に後立山・雪渓を見ながらの道。
贅沢な眺めの中、100mほど下って100mほど登り返し。
(富士ノ折立手前で真砂岳に登る道もあるのだけど、巻いちゃいました)
左手の眺め。富士ノ折立手前の内蔵助カール。後立山連峰がど~んと!
右手の眺め。雷鳥沢と室堂。左奥のほうには、白山が見えてます。
雷鳥沢へ下る大走り分岐を過ぎてさらに100mほど登ります。 ちょい急。
こんなガレ場を登っていくと、富士ノ折立に到着。
2,999mのピークによじ登る道もあり。
まきchin達は、とりあえず先に進みます。
ここから立山の最高峰、大汝山へは、いしころごろごろの平坦な道。
青い屋根の大汝休憩所の横の岩をちょこっとよじ登ると、大汝山山頂!
そして山頂からの眺めは、大パノラマ! ほんとに飽きません。
黒部ダムと針ノ木岳、表銀座と裏銀座。
燕、常念・大天井、野口五郎、槍穂高、水晶・鷲羽、焼岳・乗鞍・笠ヶ岳、雲ノ平、黒部五郎、薬師。うひょ~、早口言葉みたい。
まきchin、うれしすぎて心拍数上がりまくりです。山の眺めに萌え萌え。
やっぱり空気が澄んでるからかな、黒部源流の山々が本当に近くに見える。
ごろ太くん曰く、百名山が30座見える~、と。
人が入れ替わり立ちかわりやってくる中、しばらくぼんやり山を眺めてました。
さあて、そろそろ雄山に向けて出発。
雄山までは割と簡単に室堂から来られることもあって、このあたりから人が増えてきました。
ごつごつした岩稜を巻くように歩いていくと、観光客や登山者でいっぱいの雄山神社社務所前に出ました。
雄山山頂の本社には、500円払って鳥居をくぐり、登ります。
そしてなんか上のほうで太鼓が鳴ってると思ったら・・・
山頂の本社の前で、神主さんが祝詞をあげてお祓いしてくれてたのでした。
お神酒もいただきましたよん。ご利益ありそう!
神主さん達は1時間交代なんだって。オツカレサマです・・・。
はい、そしてお祓いが終わったら、次の人たちが待ってるのでさっくり山頂を降ります。
再び社務所前へ。室堂からちょっと登ればここまで来れるので、観光の人もたくさんいます。あんまり「山」って感じじゃないね。 いちお、3,000mの山なんだけどね。
ちょこっと一休みして、サックリ下山です。
そしてこの下山道が、人はたくさんいるしガレ場で足元不安定だし、慣れてない人が石を落とすし、で予想外の難所だったのでありました。 人だらけ。
ガレ場を下りきったところが一ノ越。
大きくてキレイな山荘があり、その前を通り過ぎて室堂までの道に入ると、ここから石畳の整備されたゆるやかな道になります。
正面には大日三山。こんどはあっちも歩いてみたい。
お花もまだ結構咲いてます。
雷鳥沢に伸びる沢沿いには、シラネニンジンやヨツバシオガマがいっぱい。
足元にも、いろんな花が咲いてました。
カンチコウゾリナ、ヨツバシオガマ、シロバナハナニガナ、ミヤマリンドウ。
そして室堂平は紅葉のハシリ。イワイチョウが黄色く色づいてました。
立山三山とみくりが池温泉。もう秋ですね。
・・・などと思いながら室堂に着くと、そこは観光客であふれかえっておりました。びっくり。
ここからバスとケーブルカーを乗り継いで、富山地方鉄道の立山駅へ。
そして電車で上市駅まで移動し、そこからタクシーで馬場島へ向かって車を回収、です(タクシー料金8,000円弱)。
路肩に停めてた車を見たタクシーの運ちゃん、「カモシカにやられなくてよかったね~」と。えええ?!
帰る前に、馬場島荘の立ち寄り湯で汗を流していきました。
キレイだしお風呂も気持ちよかった!
<今回の山行>
憧れの早月尾根。とうとう登っちゃいました。むふ。
すんごい急登、というわけじゃなく、ほぼ一定のピッチでず~っとひたすら登り続ける道でした。
M的山ノボラー、大満足。
前半の樹林帯の中の登りは暑くてしんどかったけど、早月小屋から上は視界も開けてなかなか気分爽快でした(いや、しんどかったけど)。
剱岳が近くなってくると、足元が切れ落ちた岩稜帯になるので気が抜けなかったけど、そそり立つ剱岳がカッコよかった~。ぎざぎざの小窓尾根もカッコよい。
結構好きです、早月尾根。でもま、しばらくは遠慮しとくかな・・・。
岩稜帯という意味では、別山尾根もすごい。鎖だらけだし。足元切れ落ちてるし。
でも、ちゃんと三点保持で行けば鎖は必要ないところも多かったです。
しっかし、昔は針の山と言われたところに、あれだけたくさんの人が登ってる(登れるように整備された)んだから、昔の行者さまも柴崎測量官もビックリ、ですな・・・。
そして剱岳、立山からの眺めは、北アルプスの山々が本当に近くて大感激でした。
槍・穂高の辺りから見るのとは、また別格ですね。
ある意味、北アルプスのど真ん中に位置してるからかな。長~く連なる北アルプスの峰々が印象的です。
秋の澄んだ空気だったのも幸いしたかもしれないですが。
ああ、また行きたいな。こんどはテン泊でゆっくりと、剱沢雪渓を登りたい。そして薬師岳へ縦走!!
しばらくは夢見る日々が続きそうなヨカンです。
ありがとう!! 剱岳!!
そして剱岳 点の記、来年絶対観にいくぞ~!
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