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2008年8月15日 (金)

2008/8/3~9 十勝・大雪縦走(4日目)

4日目、十勝・大雪のまさにど真ん中を歩きました。
青空の下、展望もばっちり。贅沢な山行!

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トムラウシに向かう途中、沼越しに望むオプタテシケ。
チングルマもふわふわと涼しげ。

===トムラウシ山(百名山65座目)、化雲岳、五色岳===
2008/8/6(水):三川台(5:30)~南沼キャンプ地(7:45)~▲トムラウシ山(8:25-8:50)~北沼分岐(9:30)~天沼(10:40)~▲化雲岳(12:20-12:30)~▲五色岳(13:40)~忠別岳避難小屋(14:30)
累積標高差:670m
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 1日目(2008/8/3):十勝岳温泉~富良野岳~上ホロカメットク山~上ホロ避難小屋
 2日目(2008/8/4):上ホロ避難小屋~十勝岳~美瑛岳~オプタテシケ山~双子池
 3日目(2008/8/5):双子池~コスマヌプリ~ツリガネ山~三川台
 4日目(2008/8/6):三川台~トムラウシ山~化雲岳~五色岳~忠別岳避難小屋
 5日目(2008/8/7):忠別岳避難小屋~忠別岳~高根ヶ原~白雲岳避難小屋
 6日目(2008/8/8):白雲岳避難小屋~北海岳~旭岳~雲ノ平~黒岳石室
 7日目(2008/8/9):黒岳石室~黒岳~層雲峡

目が覚めると、テントの外に置いておいたゴミがキツネにやられてバラバラに。
ううむ、キツネ、恐るべし。
でもおかげでテントは破られずに無事(キツネにテントを破られる被害が結構多いらしい)。

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でも山はキレイ。ダイヤモンドトムラウシ(?!)

さて、目の前のトムラウシを眺めながら準備し、出発!
今日は朝食のアルファ米を戻す水を多めにしたので、ちゃんと喉を通ってエネルギー補給も万全。

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南沼までは、イワイチョウやチングルマがどこまでも続く湿原の中をゆるゆると進みます(時々ちょこっと登り)。

眼下にはユウトムラウシ川の源頭。
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圏谷の中、雪渓と湖沼と緑の草原と。美しいねえ。

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これは、源頭越しに見た、オプタテシケと昨日歩いた道。

何度も振り返り、そして周りの景色を楽しみつつ、時々出てくるガレ場のちょっとした登りをクリアしながらゆるゆる歩いていくと、南沼登場。
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青く澄んでてとってもキレイ。沼のほとりの雪渓が、青に映えます。

この南沼から一登りで、南沼キャンプ地に到着。かなり大きなキャンプ地で、テントが数張、張ってありました。
(南沼の水は汲まないほうがいいらしい。キャンプ地にはちゃんと水場があるみたいです)

ここからトムラウシまではほんの一登り。
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大きな岩がごろごろしたちょっと急な登りを、ペンキ印に沿ってよじ登っていくと・・・

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意外とあっさり、山頂到着!

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十勝岳から旭岳まで一望。キマシタねえ。
これから行く道を見るのも心楽しく、通ってきた道を見るのも記憶が蘇って楽しい。

さあ、しばし眺めを堪能し、山頂を後にします。
まずは山頂直下の北沼を目指して岩場を下るのだけど、この道がわかりづらかった。
北沼からの登り側はわかりやすくマーキングしてあったけど、山頂からの下山側からはほとんど全く見えず。
まあ、沼目指して下っていけば迷うことはないのでいいんだけどさ。

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眼下に広がる北沼。

北沼から先、石ころがごろごろした平地を過ぎると岩場の急な下り。
これをクリアするとその先、大きな岩がごろごろしたアップダウン道が続きます。
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どこからともなく、ナキウサギの声は聞こえてくるのだけど姿は見えず。出ておいで~。

そしてこのあたり、大きな岩の間に沼がいくつか点在しています。
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こんな感じ。ここで地震があったら、岩が崩れてきそうな。

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沼のほとりにはイワイチョウがぎっしり。ちょっと別世界。
このあたり、日本庭園っていうみたいなのだけど、どのあたりが「日本」なのかしらん。
岩と池、ってとこ?? う~ん。

そうしてしばらく歩いていくと、大きな天沼到着。
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空の青を映して、青々とした広~い水面。
沼のほとりには木道が設置されてました。ヒサゴ沼をベースに、この辺でのんびりしててもいいかも。

さて、ここから先は、ところどころに設置された木道を通ってゆるゆると進みます。
途中、ヒサゴ沼への道を右に分け、化雲岳への登りに取付き(化雲岳は巻くこともできるけど、ここはやっぱり登っとくでしょう)。
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ヒサゴ沼遠望。水がたっぷりあってなかなかよさげ。
遠く見えるキャンプ地には、すでにテントが何張か張ってありました。

化雲岳への登り始めはちょっと急だけど、すぐにゆるやかな木道に。
ゆるゆる登っていくと、化雲岳の山頂到着!
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イメージは「雲に化けたわたし」。なんのこっちゃ。
後ろの大きな化雲岩は、遠くからでもよく見えました。金峰山の五丈岩みたい。

さて、化雲岳から五色岳までは、急な登りもなし。
広大な湿原の中の木道をぐんぐん進む進む。歩きやす~い!
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この湿原、神遊びの庭、というらしい。
花の盛りのころに来れば、神様も遊びたくなるくらい華やかで美しい原っぱなんだろうな。
もうこの時期は・・・ちと遊ぶにはさみしいかも・・・。

でもそれなりにお花がいっぱい。

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エゾゼンテイカ、ワタスゲ、リシリリンドウ、クモマユキノシタ。

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ミヤマリンドウ、リンネソウ、ヨツバシオガマ、ハクサンボウフウ。

木道を抜け、トムラウシや化雲岳が後に遠くなり、道が登りに転じたあたりから、ハイマツを掻き分けての登り道に。
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枝がバシバシ足や手や顔にあたって痛~い。
枝を掻き分けて、顔を覆って、とかなり忙しい。
イメージは、レポーターに突きつけられるマイクから顔をカバーする芸能人?(ナンノコッチャ)

そんな感じで道はゆるゆる登っていくと、ちょこっと開けた五色岳山頂に到着。
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やれやれ。

・・・のんびり一休みしたいとこだけど、風が強くなって雲も出てきて、ちょっと怪しい天気になってきたので急いで下ります。
下りもまたもやハイマツの中。
しかも五色岳の直下は急な下り。ハイマツにつかまり掻き分け下る下る。
だんだんめんどくさくなってきて、道に覆いかぶさるハイマツに体当たりしながら猪突猛進。気分はブルドーザー、かなり破壊的(というか、ほぼヤケクソで突進)。

3回ほど、ハイマツを抜けて赤土の平地を通り過ぎ、またハイマツへ、というのを繰り返して下っていくと、ようやく忠別岳避難小屋への分岐に到着。

ここから小屋までの下り道も、またもやハイマツなのよ~。
もうカンベン~。

小屋は直前まで見えなかったけど、突然雪渓が出現し、その向こうに小屋とテントサイトが。
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やっと到着!

雪渓の周りにはお花がたくさん。

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チングルマ。

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エゾコザクラ。どちらも大群落。きれ~い!

雪渓からは水もたっぷり流れていて、これで水確保の心配はなし。

なんだか天気が悪くなりそうだったので、避難小屋泊にしようかとも思ったけど、結構人がたくさん入っていたのと、ちょっと荒廃気味の小屋だったので、やっぱりテント泊に変更。
テントサイトはかなりいっぱいいっぱいだったけど、なんとか隙間を見つけてテントを張ることができました。

そしてこの夜、ものすごい強風。(幸い雨は降らず。遠くで雷鳴ってたけど。)
でも、テントの中はあったかくてカイテキだったのでありました。風の音はすごかったけどね。

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