2008/8/3~9 十勝・大雪縦走(5日目)
1日目(2008/8/3):十勝岳温泉~富良野岳~上ホロカメットク山~上ホロ避難小屋
2日目(2008/8/4):上ホロ避難小屋~十勝岳~美瑛岳~オプタテシケ山~双子池
3日目(2008/8/5):双子池~コスマヌプリ~ツリガネ山~三川台
4日目(2008/8/6):三川台~トムラウシ山~化雲岳~五色岳~忠別岳避難小屋
5日目(2008/8/7):忠別岳避難小屋~忠別岳~高根ヶ原~白雲岳避難小屋
6日目(2008/8/8):白雲岳避難小屋~北海岳~旭岳~雲ノ平~黒岳石室
7日目(2008/8/9):黒岳石室~黒岳~層雲峡
朝起きたら、テントサイトは一面の濃い霧。しかも吹き荒れる風。
昨夜の段階では、早起きして黒岳石室まで行くか、のんびり景色を楽しみながら行って白雲岳までにしておくか、翌朝の天気と気分で決めよう、てことにしてたのだけど、この天気を見て、あっさり「のんびり白雲岳プラン」に決定。
ノンビリ歩いてるうちに、天気が良くなることを期待。
そうと決まればの~んびり。
早出の学生さん達を見送り、ゆっくりのんびり準備して、6時半過ぎに出発です。
まずは小屋脇の雪渓を渡り、忠別岳の稜線まで15分ほど登り返し。
稜線上はかなりの強風。そして忠別岳まで、再びハイマツの登り道が・・・。
ハイマツ、もうやだよ~。
しかもこのへんのハイマツ、上から下に向かって生えてるもんだから、歩きにくいことこの上ない。
魚の鱗を逆なでしてる感じ、とも言えようか。ううう。
ところどころ刈られているようなんだけど、その中途半端に刈られた枝が当たって(刺さって?)また痛い。
う~む。
※この辺りを歩くときは、長袖長ズボン手袋が必須です! 傷だらけになるかも。
CW-Xに短パン、てのもやめたほうがいいです。
ひっかけて穴あけちゃうかもしれないので。
朝露でまだぐっしょり濡れているハイマツに突進するように登っていくと、1,800m地点あたりでようやくハイマツから脱出。
緩やかなお花畑になりました。
チングルマの大群落。満開のころはさぞかしキレイなんだろうなあ。
ゆるやかなお花畑を一登りで、忠別岳山頂に到着!
忠別岳にチュ~!
忠別岳は、切り立ったガケの上のピーク。
ぼんやりしてると、ガケから落ちそうです。ガスってるし、注意注意。
晴れてればなかなかの絶景だと思うのだけど、かなりの強風とガスガスの状況には変化なさそうなので、山頂をサックリ後にして歩を進めます。
山頂からしばらくは、ガスの中の平らな岩道。
チシマツガザクラ。一面じゅうたんのように咲いてます。なんだかちょっとかわいらしい。
・・・と、ほどなく雲が切れてちらりと青空が!
やっぱ、青空はテンションが上がるわあ。ものすごい速さで流れていく雲の向こうには、石狩岳が間近に見えました。
平らな岩原を過ぎた後はまたまたハイマツ道に入るけど、今度は下りなのでそれほどストレスなし。
しかも眼下には忠別沼が見えてるし。天気は上り坂だし。
まきchin、かな~り寛大になってます。
何人かとすれ違いながら、ハイマツを掻き分けて下る下る。
ワタスゲ揺れる忠別沼を抜け、ちょこっと登ったところで一息ついていると・・・
おおお?!本格的に雲が晴れてきた・・・雲の向こうには忠別岳!!
そしてコマクサのたくさん咲く荒野を歩いていくと・・・
どんどん雲が晴れていくじゃあ~りませんか。わ~い!!
前方に、旭岳から白雲岳までがどどんと。なんか、むっちゃテンション上がってきた!
さてさて、かな~りテンション上がったところで元気に出発。
忠別岳から白雲岳までの間は、ずっと緩やかなアップダウンの繰り返し。
所々ハイマツや笹が生い茂る道になるのだけど、目の前にはこんな雄大な山が広がってるし、頭上には青空も広がってるし、なんかもう全然モウマンタイ、超ご機嫌ちゃん。
何でもこ~い!
そして緩やかに登った平ヶ岳の近くは、ハイマツに囲まれた湿地帯。ヨツバシオガマやチングルマや、いろんなお花が咲いてます。
前方には高根ヶ原と旭岳、白雲岳。
平ヶ岳を過ぎると、いよいよ高根ヶ原に突入! 表大雪のハイライト!!
広く開けた、明るい溶岩台地。
足元にはいろんなお花が咲いてます。
沼のあたりはヒグマが多いらしい。高根ヶ原から沼に下りる三笠新道は、熊出没のため閉鎖されてました。
しっかり注意書きもあり、道は封鎖中。
もっとも、この高根ヶ原も熊注意なんだけど、この辺りまで来ると単独行の人や学生の団体やいろんな人がいて人の気配しまくりなのでだいぶ心強い(双子池~三川台の辺りに比べれば・・・)。
この標識から先、なぜかいきなり道標がしっかり整備されてました。
緩やかな登り道を登り、いくつかケルンを過ぎると、白雲岳避難小屋直下のカールに入ります。
そしてここが、ほんとにすばらしいお花畑!!
イブキトラノオ、タカネトウウチソウ、エゾタカネツメクサ、シナノキンバイ。
ほかにも、チングルマやヨツバシオガマ、コガネギク、シラネニンジン、ウサギギク、チシマフウロなどなど、ここまでの道のりで咲いてたお花が全員集合状態。
7月頃はもっとすごいんだよね、いいなあ。
雪渓の上のお花畑の中をぐいぐい登る。避難小屋手前、ちょこっと急な登りをつめていくと、小屋に到着!
夏の間は管理人さんも常駐してて、小奇麗な広い小屋。
ここ最近は10人ほどしか泊まってなかったみたいだけど、今日は30人ほどがご宿泊、でした。でもまだ結構ゆったり。
風が強かったから、テントをやめた人が多かったのかな(広くて平らなテントサイトには心惹かれたけど、まきchinたちもあっさり小屋利用。だってラクだもん)。
一泊1,000円ナリ。
小屋にはかなり早く着いたので、まずは居場所を整えてから小屋の周りをお散歩です。
ついでに水場で水もゲット(きれいな水がたくさん出てました)。
水場の周り、小屋の周りにもお花がたくさん。
エゾハハコヨモギ、ムカゴトラノオ、キバナシオガマ、ヒメイワタデ。
他にも、ダイセツトリカブト、ウサギギク、ミヤマサワアザミ、タカネトウウチソウ、イブキトラノオなどなど。
そして小屋の前からは、ぎざぎざトムラウシと高根ヶ原が一望。
眺めも良くて居心地良くて、なかなかよい小屋です。ここでのんびりしててもいいかもね。
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