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2008年8月12日 (火)

2008/8/3~9 十勝・大雪縦走(1日目)

ごろ太君「今年の夏休み、どーする?」
まきchin「うーん、まとめてどかんと、北海道行っとく?・・・で、せっかくだし縦走しとく?」

てな感じで、北の大地の中央に位置する十勝連峰・大雪山系へ。
縦走1日目は、雨と風と霧の幕開けでした。

200808030
上ホロカメットク山頂から振り返り見た、富良野岳。

===富良野岳、上ホロカメットク山===
2008/8/3(日):十勝岳温泉(6:50)~上ホロ分岐(8:00)~▲富良野岳(10:25-10:40)~▲三峰山(12:35)~▲上富良野岳(13:25-13:35)~▲上ホロカメットク山(14:00-14:15)~上ホロ避難小屋(14:40)
累積標高差:1,060m
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 1日目(2008/8/3):十勝岳温泉~富良野岳~上ホロカメットク山~上ホロ避難小屋
 2日目(2008/8/4):上ホロ避難小屋~十勝岳~美瑛岳~オプタテシケ山~双子池
 3日目(2008/8/5):双子池~コスマヌプリ~ツリガネ山~三川台
 4日目(2008/8/6):三川台~トムラウシ山~化雲岳~五色岳~忠別岳避難小屋
 5日目(2008/8/7):忠別岳避難小屋~忠別岳~高根ヶ原~白雲岳避難小屋
 6日目(2008/8/8):白雲岳避難小屋~北海岳~旭岳~雲ノ平~黒岳石室
 7日目(2008/8/9):黒岳石室~黒岳~層雲峡

前日の2日(土)に旭川空港から北海道入り。
天気は大荒れ、強い雨と風が吹き荒れててかな~り不安。しかも寒い。

空港から上富良野駅までは路線バス(ラベンダー号)で移動し、そこから十勝岳温泉へ路線バス(上富良野町営・ちっこいマイクロバスだった)で移動。
富良野岳登山口にある凌雲閣で一泊、です(温泉なかなかgoodでしたよ~)。

200808031
凌雲閣の看板息子、ゴン太くん(ごろ太君と一字違いですな)。
ほぼ毎日富良野岳へ登るツワモノらしいですが、本日はすんごい雨風なのでロビーでお休み中。

今回、一泊目だけは宿を取ってたので、宿着でガスボンベや熊スプレーを別送することができました。
(飛行機には、ガスやスプレー類は乗せられないので。預け荷物に入れても×。
ちなみにガスボンベ、旭川空港2階の売店(丸井今井)に売ってましたよん)

~~~~~
さてさて、一晩明けてのお天気は、風は止んだものの小雨が降り霧もかかった生憎の天気。
まあ風がないからいいか、と、雨具を着込んでしゅっぱ~つ!!

200808032
凌雲閣のすぐ前の登山道から登りはじめます。
※十勝岳温泉の登山口にはテント場なし。10数台停められそうな駐車場とキレイなトイレはありました。

この時点で、ごろ太君8.5L、まきchin2Lの水を担いでます・・・(途中の水場が不安だし、なにより煮沸しないと水も飲めないし)。ザック20kg超え・・・重いっす。

深~く切れ込んだ沢沿いに、整備された砂利道をゆるゆると歩いていると・・・200808033 キタキツネ!!
あちらさんは驚く様子もなく、平然と我々の脇をすり抜けて歩いていきました。
こっちがびっくりだよ。てか、顔怖いよ。

さて、砂利道をずっとゆるゆる進んでいくと、安政火口の下に出ました。200808034
煙がしょろしょろ出てて、硫黄の臭い。

火口の前を横切って、緑の斜面のトラバース道に。ここからちょこっと登りになります。
大きな岩を越えて登っていくと、上ホロ分岐到着。
この分岐から直登すると上ホロカメットク山だけと、今回の山行のコンセプトは十勝連峰・大雪山系大縦走
従って、そのスタート地点ともなる富良野岳を外すわけにはいかないんですね~。

てなわけで、上ホロへの道を見送り、富良野岳目指して登ります。
200808035
所々、こんな階段もあり。整備されてますな。

地元の日帰り富良野岳登山の人々とすれ違いながら、一登りで富良野岳分岐に到着。
ここにザックをデポして身軽になって、いざ、富良野岳へ!

赤い火山礫の階段道を登っていくと、斜面いっぱい色とりどりの花!
さすが、花の百名山!!
そして霧に包まれて、幻想的~。

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コマクサ、コガネギク、トカチフウロ、ナガバキタアザミ

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イワギキョウ、エゾウメバチソウ

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チングルマのふわふわ!

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ウサギギクとトカチフウロの群落

花に見とれて登るうち、あっという間に山頂到着。

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日帰り登山に来ていた地元のおじさんと、これからの行程について山頂で立ち話。
オプタテシケからトムラウシまでの道が、人が少ないっていうし不安なんですよね~、という話をしてたら、「鈴でもなんでもじゃんじゃん鳴らしていけば大丈夫だよ~」と。
この後の行程で、この言葉にだいぶ勇気付けられました。

さあ、展望もないので早々に山頂を下り、上ホロカメットク目指してしゅっぱつ!

2008080315
三峰山までの道は、ハイマツの中の緩やかな登り道。
日帰りの団体さんと前後しながら、ゆっくり登ります(人が多いほうが、熊さん遭遇率も低そうだし~)。

そして歩いていくと、雲が晴れて前方に十勝岳が!
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十勝岳、あのトンガリがかっちょええ~!!

三つのピークを持つ三峰山を越え、左側が切れ落ちた道を下ると、上富良野岳へのザレ道の登り。
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今日はこんなゆる~いアップダウンが続きますな。

そして上富良野岳山頂からは、上ホロが目の前!
(十勝岳右のピークが上ホロ)
2008080318
おっと、十勝岳も結構目の前だったりするか。
ここで、本日上ホロ避難小屋に泊まる、という単独行のおじさんとおしゃべり。
避難小屋で会いましょう~、とひとまず別れ、おじさんは上ホロの巻き道へ、まきchin達は上ホロを登る道へ。50mほど登り返します。

2008080319
そして上ホロの山頂の真下には、安政火口が広がってました。荒涼。

さあ、ここで雨が再びパラつき始めたので、急いで山頂下の上ホロ避難小屋へ。
大きな岩がごろごろした急坂を下ると、上ホロ避難小屋がありました。
幕営も可だけど、これから翌日にかけて嵐が見込まれるとのことなので、あっさり避難小屋泊決定。

2008080320
避難小屋には、さっき上富良野岳山頂で会ったおじさんと、上ホロ避難小屋泊4日目のお兄さんとがいました。
益々激しくなる風雨の中、北海道大好きな二人の話を聞きながら、4人で広々まったり。
(おじさんもお兄さんも東京から来てる、とのこと。関東出身の4人が、こんなとこで北海道を語っている、というのもなかなかおもしろい)

避難小屋は2階建てで備え付け毛布がアリ。板敷きで割と小奇麗な二階建ての小屋。トイレもあります(写真左の小さな建物)。
テントは、小屋の周りのスペースかな。あまり数は張れなさそう。
水場は近くの雪渓にあるみたいだけど、雪渓、もうすぐなくなりそうでした。

そうそう、避難小屋には、スキー靴と板が一組置いてありました。文庫本も何冊か。
冬にここを根城に、スキーしてる人がいるんだろうなあ。

>>2日目へ

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