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2008年7月24日 (木)

2008/7/18~21 南アルプス周遊!(3日目)

南アルプス3日目、時々山頂に雲がかかる天気の中、アルプス最南端の3,000m峰、聖岳への道を歩きます。
長~くツライ道のりだったけど、バッタリもあり、雄大な山容を満喫!

200807200
赤石岳から見た、朝日を浴びる聖岳。

===聖岳(百名山63座目)===
2008/7/20(日):赤石岳避難小屋(5:35)~百間平(6:40)~百間洞山の家(7:15-7:30)~▲中盛丸山(9:00)~▲兎岳(11:00-11:10)~▲聖岳(13:55-14:10)~▲小聖岳(15:00)~薊畑(15:35)~聖平小屋(16:00)
累積標高差:1,100m
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1日目(2008/7/18):椹島~千枚小屋
2日目(2008/7/19):千枚小屋~千枚岳~悪沢岳~中岳~赤石岳~赤石岳避難小屋
3日目(2008/7/20):赤石岳避難小屋~百間洞山の家~兎岳~聖岳~聖平小屋
4日目(2008/7/21):聖平小屋~椹島

朝、小屋からすぐの赤石岳の山頂から、雲海とご来光を眺めます。

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富士山とご来光。日本人心をくすぐりますな。

200807202 そして反対側には影赤石。かっちょええ。

ちょうど山頂に居合わせた白音さんも、キレイな影赤石を撮ってらっしゃいました。>白音さん

200807203
せっかくなので富士山をバックにパチリ。来年の年賀状候補。

さて、しばしご来光を眺めた後は、ここから椹島に下るYさんHさんと別れ、聖岳に向かいます。

小屋の裏手の雪渓を渡り、岩の稜線を過ぎるとガレた急斜面の下り。
斜面を下りきり、トラバース道を歩いていくと、左手に、目指す聖岳が見えてきました。

200807204
おおう、大きい!

コルを過ぎると、ハイマツにかこまれた馬ノ背を百間平に向けて歩きます。200807205
前方には百間平、その先には中盛丸山と兎岳がぽこぽこと並び、そして左手に聖岳。
アレを越えないと、聖には行けないのね・・・。

開けた百間平を過ぎると、百間洞山の家に向けて300mほどガッツリ下ります。
この下り、毎度のことながら、あああもったいない。

しばし下ると木立の中に入り、テン場を過ぎて沢筋に出てすぐ、百間洞山の家がありました。

200807206
小屋の前には木の机やベンチが。チャイやソーダブレッド、ケーキが食べられるみたい。
ううう、むちゃくちゃよさげなんですけど。しかも小屋もきれい。
・・・がっ、早くも脱落しそうになる気持ちを奮い起こして、再び歩き始めます。

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花咲く斜面をトラバースし、中盛丸山の肩を目指して歩く歩く。

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ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ヨツバシオガマ、ツマトリソウ。

花を見ながら黙々と、だらだら道を登っていくと、中盛丸山の肩に出ました。

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目の前には、中盛丸山のガレ斜面が。なんか雲かかってきてるし、萎えるなあ・・・。

このガレた急な斜面を100mほど登り、山頂を過ぎると、またまた急な200mほどの下りです。
せっかく登ったのに、なんでやねん!!

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中盛丸山を下っているうちに晴れてきて、これから進む道が見えてきました。
え~と、これを下りきったら目の前の小兎岳を越えて、その先の兎岳(右はしの雲がかかってる山)を越えて、左奥の聖岳を目指すのね。はあ。

そして小兎岳へのハイマツ道の登りはなんとかクリアしたんだけど、兎岳への急なガレ場の150mの登りがきつかった!
急なガレ登りは、今日何度目かしらん。

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下ってくる人たちと言葉を交わしながら、黙々と歩を進め・・・

2008072015 到着!兎さん~。

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そして目の前には、目指す聖岳。雲かかってきてるけど。。。
え~っと、ここから200mほど下って400mほど登ると聖の山頂なのであります。まるで壁・・・。

兎岳山頂直下の避難小屋(これはほんとに「避難小屋」だった。とりあえず屋根はある、という感じ)を過ぎると、岩がごろごろした細~い尾根のアップダウン道に入ります。

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細い尾根道はいいんだけどさ。アップダウンも、まあいいんだけどさ。この目の前に聳える聖岳の斜面が、気持ちを打ち砕く・・・。

とゲンナリしてたら、コルの付近でなんと、聖方面からやってきたのんすけさんご夫妻にばったり!びっくり!!
「なにしてんの、こんなとこで?!(のんすけさん夫)」「はい、歩いてます(まきchin)」
・・・オマヌケな回答ですいません・・・。

2008072018
とってもステキなご夫妻です。

赤石岳方面に向かうお二人と別れ、いざ聖岳の斜面に取付きます!
(まきchin、いきなりアドレナリンが出てきて(ヤケクソともいう)、鼻息荒く斜面に取付き。)

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斜面がちょっと赤く見えるのは、ラジオラリアという赤い石らしい。
ラジオラリアなるものがナンなのか、よく知らないけど、、こっちが「赤石」岳のような・・・。

そしてこんな急斜面にもお花が咲いてます。
2008072020 2008072021
ミヤマミミナグサ、クロユリ。
ほかにも、ミヤマダイコンソウやツガザクラなどなど。

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切り立った道を過ぎ、ザレ場や岩場を両手両足使ってよじ登っていくと、ようやく前方に山頂が!

2008072023 あとひと登り~

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到着~! やっほ~い!!
いやあ、南アルプスの深部、聖岳に、こんなに早く来られるとは思わなかった。ちと感動。

しばし感動に浸るも、ちょうど山頂についたころから風が強くなってきて、ガスガスで視界も悪くなってきたので、早々に下山です。
ザレザレの斜面をジグザクに300mほど下り、ちょっと登り返すと小聖岳。
ここから尾根道の下りを進んでいくと樹林帯の中に突入。
そして薊平分岐から先は、マルバダケブキ、バイケイソウ、シナノキンバイが咲き乱れる(はず)道をゆるゆると進みます。

2008072025
花はもうちょい先ですな。

そして木道を左に分かれると、ほどなく聖平小屋到着!
小屋はかなり混んでる様子。まきchin達は初テント泊、南アルプス周遊最後の夜をのんびり過ごしました。

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コメント

 まきchinさん、3連休は南アルプスが天気が良くて正解だったみたいですねぇ。
 朝日連峰に行ったのですが、花はたくさん咲いていて良かったのですが、雲が多くて展望はいまいちでした。

 南アルプス南部ってアップダウンが大きくて歩くにはたいへんですが、避難小屋以外の小屋にはすべて水があってテント縦走には良いですよね。
 そしてなんと言っても人が少ない!(笑)

 昨秋に荒川岳~茶臼岳に行ったのですが、小屋も終わっていたこともあって、1日数人しか会いませんでした。
 今度は花の咲いている今頃にまた行って見たいと思ってます。

投稿: IK | 2008年7月24日 (木) 17時49分

IKさんは朝日連峰に行かれたんですね!花がたくさん咲いてたんですね、いいなあ。
虫は大丈夫でしたか?

南アルプスってあんなにアップダウンがあるとは思ってなくて、ちょっとびっくりでした。
でも、北アルプスとは違ったスケールの大きさと、自然の中にすっぽり包まれてる感じがいいですね~。

お花はこれからが見ごろだと思います。
ぜひ、行ってみてください!

投稿: まきchin | 2008年7月24日 (木) 23時18分

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受信: 2008年7月29日 (火) 23時35分

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