2008/6/15 花と緑のロングトレイル、皇海山
花咲き乱れる庚申山と皇海山に行ってきました。
これまでの最長歩行記録を更新。疲れたよ~。
庚申山の先の展望台から見た、鋸山(左側)と皇海山(右側)。
皇海山の後には、雪を担いだ至仏山が見えました。
===皇海山(百名山57座目)===
2008/6/15(日):国民宿舎かじか荘上駐車場(3:40)~一の鳥居(4:35)~庚申山荘(5:35-5:45)~▲庚申山(7:05)~薬師岳(8:30)~▲鋸山(9:30-10:10)~不動沢のコル(10:35)~▲皇海山(11:15-11:30)~不動沢のコル(12:00)~▲鋸山(12:45)~六林班峠(13:30)~庚申山荘(15:25-15:35)~一の鳥居(16:10)~駐車場(17:05)
累積標高差:2,000m
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横浜を前日の21時半に出て、駐車場についたのが0時半ころ。
林道ゲートの200m手前くらいに国民宿舎かじか荘があり、その100mくらい上に10数台停められそうな駐車場。ゲート直前にも10台程度停められそうなスペースがありました。
まきchin家は、かじか荘の100mくらい上の駐車場に停めて仮眠です。星がきれいだった~!!
で、3時に起床し、ヘッドランプをつけて3時半に出発。
さすが6月、ちょっと空が明るくなり始めてました。
庚申山へは林道ゲートを過ぎて、延々と林道を歩きます。
道には落石がごろごろと。うう、恐ろしや。
ヘッドランプ不要になったころ、登山道入口の一の鳥居に到着。ここからいよいよなが~い登山道。
最初は、沢沿いの整備された道を進みます。石畳や木の階段のある道を登っていくと、鏡岩到着。
ここから巨岩の間を縫って登る、ちょこっと急な道になります。
がしがし登り、猿田彦神社跡を過ぎるとほどなく庚申山荘到着。
庚申山をバックに建つ、なかなかキレイな山荘です。宿泊のみ、らしい。
小屋の前には、クリンソウが鮮やかに、密集して咲いてました。
さて、ここから庚申山を目指して登ります。
巨岩の間をひたすらよじ登り~。見たことないくらいの巨岩、というか岩壁の隙間をよじ登ります。
庚申山手前で登山道からちょこっと入った岩壁に、庚申山にしかない花、コウシンソウを発見。
薄紫の、可憐なお花。でも食虫植物らしい。
2cmくらいの大きさしかないのね。知らないと見逃しちゃいそう。
盗掘でかなり数が減ってるそうです、いけませんね~。
で、ここから緩やかになった林の中の道を登ると、ほどなく庚申山に到着。
木にかこまれて展望はなし。
でも庚申山からちょこっと行ったところにある展望台からは、これから歩く鋸岳と皇海山が一望!(トップの写真)
大きく聳える皇海山を堪能し、出発。
さ~て、ここから鋸山までは、まさに鋸の歯のようなぎざぎざ稜線11峰を進みます。
11峰のそれぞれには、御岳山、白山、蔵王岳など名だたる山々の名前が付けられてます。なかなかおもしろい。
そしてここから鋸山までは、地図上では点線の道。案の定、一番最初の歯の御岳山を過ぎると、次の歯の駒掛山まではすんごい笹薮の藪漕ぎ。
意外と踏み跡はついてるのだけど、それに覆いかぶさる胸までの笹を掻き分け掻き分け登って下る。
一瞬道を見失っちゃったけど、点線の道の割には木にテープが付いてたり印が付いてたりするので、それを目印に進みます。
そしてこのあたり、お花もキレイ!
シロヤシオツツジ、キバナノコマノツメ、ユキワリソウ、ハクサンシャクナゲ。
石楠花が特にキレイ!ほかにもミツバオウレン、オオカメノキ、コイワカガミなど咲き乱れてます。
さて、薬師岳を過ぎると、鋸山に向けてクサリ場やらハシゴやらが登場。
左隅に白くハシゴが見えてるんだけど、わかるかな。
それを登ってさらに左側のピークまで登り、鋸山は右奥のピークです。う~ん、あのガケを登るなんぞ、ありえない。
クサリ場降下中。
とか言いながら、クサリで下ってハシゴで登って、を何度か繰り返し、ようやっと鋸山到着!
いや~、怖かった。細かい石や土の斜面が多いので、ちょっと滑るんだよね。
慣れてないので腰ひけまくりだし。いやはや。
鋸山の山頂で、目の前に迫る皇海山を見ながらお昼をいただき、いざ、皇海山に向けて出発!
鋸山直下も、いきなりロープの急な下りです。
これをクリアすると、あとは一山越えて、皇海橋からの登山道との合流の不動沢のコルに到着。
さて、ここから皇海山まで一登り。
さすがにこれまでの点線の道とは違うのね~、掻き分ける笹も背丈は低く、らくちん(これまでに比べれば)。
急な登りを過ぎるとトラロープの張ってある緩やかな登りになり、ほどなく人がいっぱいの山頂到着!
いや~遠かった。
山頂は木に囲まれて展望はなし。
でも木々の隙間から、燧ケ岳、至仏山、平ヶ岳、等々が見えました。
人も多いので山頂を早々に退散し、再び鋸山に向かいます。
さっき下った道をまた登る~。途中までゆるやかに一山越えていく道が、最後はロープの急な登り。
ここからの下山路は、行きとは違う六林班峠経由の巻き道を行きます。
六林班峠までは、アップダウンを繰り返しながらの開けた気持ちいい道。
六林班峠からは、斜面に付けられた細~いトラバース道を、ずり落ちそうになりながら進みます。
いくつもの沢を横切りつつ、崩落した斜面を横切りつつ、ひたすら進む進む。
あ~、それにしても長いっす。しかも道が細くてすんごい気を使う(ぼんやり歩いてると踏み外しそう)。
(でも鋸山のあの歯をまた通るのに比べれば・・・)
庚申山荘が見えたときにはホッとしました。
ここから一の鳥居、駐車場までの道がキツかった。
長時間歩行で足がだるだるダルメシアン、景色を見ながら気を紛らわせてひたすら下り、ようやっと駐車場到着!
疲れた!長かった!でも超充実!!
<今回の山行>
皇海橋から登れば往復5時間強で行ける皇海山。
わざわざ庚申山からのロングルートを取ったのは、それが深田久弥氏の歩いた道だったこと、コウシンソウが見られること、庚申山からの眺めを楽しみたかったこと、いろいろあるけど・・・やっぱどうせ登るんだから、登った感がなくちゃ!・・・ってMかい!!
ともあれ、この時期、この山でしか見られないコウシンソウも見られたし、眺めもMっ気も大満足の山行でした。
庚申山からの点線の道も、意外と入っている人は多いので、十分注意していけば迷うことはないと思います(でもアヤシイと思ったら引き返すのが肝要)。
そして庚申山側から登ってる皆様との間に、なんとな~く生まれるこの一体感が楽しい(意外と庚申山側から行く人も多かった)。長い山行中、楽しく過ごせました。感謝。
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コメント
すごすぎる。
投稿: kauri | 2008年6月16日 (月) 11時59分
いやはや、さすがに疲れました。
今日は全身ダルダル、椅子から立ち上がるときも「よっこらしょ」てな感じでした。
でも、ここ(庚申山)にしか咲かないコウシンソウとの出会いは、ちょっと感動です!
投稿: まきchin | 2008年6月17日 (火) 00時20分