紅葉の槍・穂高(2日目)
2日目は強風です。飛騨側からの風が強くて冷たい。槍ヶ岳山荘から大喰岳までの道は、まだ体が温まっていないこともあり、とっても寒かった。しかも道がザレザレだし(特に、大喰岳直下の登り!)。
ザレ道を登りきったところが広くなっていて、そこが大喰岳山頂です(山頂は登山道からちょっと外れたところにあります)。槍がもうあんな遠くになりました。
中岳、南岳までは大きなアップダウンもなく、稜線上の道を淡々と行きます。
南岳直下の南岳小屋を過ぎると、岩場のシシバナ登場。いよいよここからキレット越え。
クサリ場を過ぎ、シシバナのちょい下から見た大キレットです。こんなとこ行くんすかー。
ペンキ印に沿って急な下りを慎重に進み、キレット最低コルを過ぎてジグザク登ると長谷川ピークに到着。
Hピーク(長谷川ピーク)から見る笠ヶ岳。実はまきchin、Hピークはスルーしてしまったのでした(巻いてしまったらしいのだけど、そんな道あったっけ?)。
長谷川ピークから先は、両側が切れ落ちたナイフリッジが続きます。信州側から飛騨側に乗っ越す場所があり、まきchin的にはそこが一番怖かった。ナイフリッジですよ。それを、よいしょ!っとまたいで乗っ越すんですよ。しかも、足はどこに置けばいいんでしょうか状態。ありえません。
ナイフリッジを過ぎたところで、ほっと一息です。二本の足で立てる場所があるって、ありがたい。。。
さあ、長谷川ピークを下ってA沢のコルから先、いよいよ飛騨泣き、核心部です。・・・っていうか、もうすでにお腹いっぱい。基本的にまきchin、高いところは大丈夫な人なのだけど、それに増して高度感覚がすでにおかしくなりつつあります。が、気を引き締めて、三点保持で慎重に。
そして振り返ると、歩いてきた道が。左隅のナイフリッジが長谷川ピーク、右上のぽこっと出ているのがシシバナ、その後が南岳。よう歩きましたな。
飛騨泣きは、一生懸命よじ登っているうちにいつの間にか通過。ようやく岩場のカベの上に、北穂高山荘が見えてきました。
あと一息、山荘直下の岩場をよじ登っていると、なんと落石!子供の頭くらいの大きさの石が、カランコロンと音を立てて、2mくらい横を勢い良く落ちていきました。岩場だから逃げるところもなし、肝を冷やした瞬間です。どうも山荘側から下ってきた人が落としたみたい。確かにこのあたり、浮石も多いのではありますが・・・。
みなさん!!人が少なかろうが多かろうが、落石はいけませんよ!万が一石を落としたら、大声で教えてください・・・当たったらキケンですから・・・。
ともあれ、無事に山荘に到着。テラスからは、槍ヶ岳やキレットが一望です。いやはや、また言っちゃいますが、あんなところをよう歩きました。
テラスから眺める槍ヶ岳とキレット。バックに横たわるのは、大好きな薬師岳。槍もいいですが、やっぱり薬師かっこいい!
山荘裏をちょっと登ると、すぐに北穂高岳です。
北穂高岳を下りたところで、つがい?の雷鳥に遭遇しました。足はもう冬毛です。とても近くに我々がいるのに、ぜんぜん逃げる気配もありません。まんまるでかわいい!
さて、雷鳥を見て心和んだところで、涸沢岳への道を行きます。飛騨泣きも過ぎたしあとは安心~と思いきや、ガッツリ下ってガッツリ登る。やられた。
最低コル手前から見た、前方ピークの涸沢岳と左奥の奥穂高岳。ね、まだガッツリ登るでしょ。
涸沢岳手前は、ほとんど垂直の岩場を、クサリと杭を頼りに登ります。岩にも結構しっかりしたホールドがあるので、クサリに頼りすぎないほうが登りやすいかも。
で、垂直の岩場を抜けると、涸沢岳はすぐそこ。山頂は巻けるみたいだけど、ここはもちろん山頂へ。
そして山頂からの眺めがすばらしい。本日の道のりが一望です。槍も左奥によく見えてますね~。
しばらく景色を堪能し、穂高岳山荘に下ります。
山荘前のテラスは石畳になっていて、とってもキレイ。たくさんの人がくつろいでいました。
さあ、山荘にチェックインして荷物を置いて、いざ奥穂高岳へ。最初のほうにちょこっとハシゴがあり、出だしは岩場の登りですが、これまでの道のりに比べれば・・・。
そして途中からガレ場の登り。
と、登っているうちにガスってきてしまい、山頂についたころには槍ヶ岳方面は雲の中。でも山頂から見るジャンダルムは迫力満点!
雲は切れそうにもなかったので、早々に山荘に戻りました。今日は歩いたというよりも、ずっとよじ登ってました。よじ登り筋が痛い。
穂高岳山荘には本日宿泊の方はたくさんいましたが、かろうじて一人一枚のお布団ゲットです。ラッキー(この日、涸沢ヒュッテは三人で一枚の布団だったらしい)。
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