黒部源流周遊(5日目~6日目)
さあ、黒部源流周遊の旅、最後のお山は黒部五郎岳。2日目、ガスガスでなんにも見えなかったので、リベンジ。黒部五郎と言ったら、カールの底を流れる沢とお花の眺めを見ないとねえ。
朝日に照らされる槍。目の前にこんな眺めが見られるなんて、三俣山荘はほんとに贅沢な立地です。
さて、朝ごはんをいただいて出発。小屋の裏手のテント場の横をとおり、三俣蓮華岳に向かいます。
双六小屋方面に向かう道と分かれる三俣峠までは、わりと緩やかな道が続きます。
急な道をぐんぐん登っていくと、広い山頂到着。
そう、ここは、長野と富山と岐阜の県境。だから「三俣」なのね。そういえば今回行った山、み~んな富山県の山でした。ちなみに後に見えてるのは岐阜県の山、笠ヶ岳。
左から、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳。みんな歩いたんだなあ・・・。
さて、目の前の水晶、鷲羽をいつまでも見ていたいところですが、黒部五郎に向かって出発。気持ちのいい稜線上の道を進みます。
正面には黒部五郎、右手には雲ノ平、左手には双六岳、笠ヶ岳が見えて気持ちいい~!2日目にはガスガスで見えなかったけど、こんなに気持ちがいい尾根だったとは。
そして眼下に黒部五郎小屋が見えるようになると、黒部五郎岳が目の前です。うう、カールが近い!
小屋まで大きな岩がごろごろする道を下り、小屋の前に広がる草原を抜けると、カールに向けた登りになります。ゆるやかな沢沿いの道を登っていくと・・・
きた!カール、キタ~!!
青い空をしょって、白い雪と岩肌、緑の草原とお花たち。そして流れる清らかな沢。
来た甲斐、ありました!!!
ちょうど居合わせた方と写真の撮りっこをしながらおしゃべりしてたところ、意気投合。妹と同い年であることも判明し、さらに意気投合! 今度山&スキー行きましょ、ってことでメアド交換しちゃいました。ぜひ行きましょう!
ゆっくり行きます~、という彼女と別れて、一路、黒部五郎岳へ。
そして、カールの底から黒部五郎岳までは、結構急な登り。カールの壁をジグザグにひたすら登ります。でも、この眺めを見ながらだから、さほど苦ではないのよ~。
登っていくうちにカールの稜線に出て、少し進むと太郎平方面の道との分岐に到着。ここから山頂まで一息に登り・・・
山頂からのカールの眺め。日本とは思えない景色が広がってます。すごいっ!!
何千年も昔はここに氷河があったんだねえ。そこが、今はこうやって花咲く緑のカールになっている。悠久の年を感じます。
こんな眺めを楽しみつつお昼をいただいた後は、太郎平小屋に向けて出発。
黒部五郎岳からの下りは、やっぱりけっこうキツいねえ。ガレた道をひたすら下ります。
そしてここから太郎平まで、稜線上の道を行くだけと思いきや、結構アップダウンがきびしい。
左側の尾根が、太郎平へ向かう尾根。右上は薬師岳。こんな景色の中を進みます。下ったと思ったら登り、また下って登る・・・ゆっくり息つく間もありませんわ。3日前に通ったはずなんだけど、こんなだったっけ?!
アップダウンを繰り返し、神岡新道への分岐を過ぎると、あとは太郎平小屋への下りです。
岩ごろごろの道を過ぎると木道の道になり、ずんずん下っていくと、ようやく太郎平小屋到着!長かった~!!
とりあえず、生ビール!うんまい~!! 山の上で生ビールが飲めるなんて、贅沢な世の中です。
~翌日~
小屋は土曜日ということもありかなり混んでました。団体さんがハケてから、ゆっくり出発です。
今日は折立に下るのみなので、まずはゆっくり、小屋の前からの眺めを目に焼き付けます。
何年後になるかわからないけど、絶対、きっとまた来るぞ。
太郎平小屋からは、最初は整備された道をゆるゆると下ります。
有峰湖を見ながらひたすら下ります。このころまきchin、もう頭の中は下山後のお風呂で一杯。おふろ目指して一目散に下る下る。五光岩のベンチを過ぎ、三角点を過ぎると樹林帯の中に突入。
あやしげなアラレちゃんとドラミちゃんの看板を過ぎると、あとはひたすら下るのみ。登ってくる方もたくさんいる中、ひたすら下り、折立到着!オツカレサマ!!
で、下山後はまずはお風呂でしょう。有峰林道を富山方面に下ったところにある、国民宿舎白樺ハイツの立ち寄り湯によってきました。くう~、たまらん。お風呂最高!・・・ていうか、これまでの5日間があってこそ、なのよね。ともあれ、オツカレサマでした、バンザイ!!
<今回の山行>
北アルプスのヘソ、黒部源流の旅。天気にも恵まれ、大満足。のったりと美しいカールと山様を有する薬師岳、秘境の雰囲気満点の黒部五郎岳、人を寄せ付けない厳しさ、そして素晴らしい展望を持つ水晶岳と鷲羽岳、それらに囲まれた雲ノ平。期待を裏切らない、いやそれ以上のとってもすてきな山々です。
話に聞いてたとおり、南アルプスとは違った意味で山深く、懐も深く、日本とは思えない、ホントに素敵な山旅でした。しばらくはこの余韻に浸ってそうです。フヌケになってたらスミマセン・・・。
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