黒部源流周遊(3日目)
昨日の雨は、一晩中降り続いてました。小屋の窓を打つ強い雨に何度か目が覚め、そのたびに翌日の天気が心配になってましたが・・・
朝起きると、小屋の前に広がる燕岳と槍。朝日こそ見えなかったけど、これから天気回復しそう!ばんざい!!
さて、準備も早々に出発です。まずは黒部源流に向けて、沢沿いの道を下ります。
右手には鷲羽岳、正面奥には水晶岳。まさに黒部の奥座敷。
それほど急な道はなく、時々沢を渡りながら下っていきます。
そして下りきったところで現れた、黒部源流の碑。意外とちっちゃいけど、かなり立派。近くを流れてたこれが、黒部の源流?源流にしてはじゃばじゃばな気が・・・(ま、昨日雨だったしね)。
さて、ここで雲ノ平への道と分かれ、岩苔乗越への登りになります。
こんな沢沿いの道を登ります。
花もたくさん咲いてます。だんだん急になる道を登っていくと、岩苔乗越到着。
高天原方面の展望がぱあっと開けてます!そして眼下に広がる草原と原生林。奥地ですわね。
右手に聳える水晶岳を眺めつつ、ここから高天原に向けて下ります。
最初は急な下りですが、すぐにゆるやかな道に。正面に見えるは薬師岳。かっこええ~。
はじめのうちは草原の中の道ですが、道が緩やかになってしばらくして樹林帯に突入。ほとんど斜度のない道をず~っと下っていくのですが、これがけっこうきつかった。高度もほとんど変わらないし、目印になるものもないし、現在地がよくわからんのよね。
高天原はまだか~、と精神的にかなり疲れてきたころ、水晶池到着。道からちょこっと下ったところに、池が広がってました。
ここから高天原まではもう一息です。道は下りに転じ、林の中の道をどんどん下っていくと・・・
開けて明るい高天原に到着!そして前方に見える赤い屋根は高天原山荘。やっとついた~!
高天原山荘に荷物を置いて、早速高天ヶ原温泉に出発。温泉は、山荘から15分ほど下った沢沿いにあります。この高天ヶ原温泉、日本で一番遠い温泉らしい。確かに、2日間は歩かないと着かないもんねえ・・・。
ん~、秘湯の雰囲気満点。
手前の囲まれてるのが女性風呂、真ん中が広い混浴露天風呂、奥のハシゴが女性露天風呂。まきchinは奥のお風呂、ごろ太くんは真ん中のお風呂へ。
お湯は乳白色でちょうどいい温度(いつもは熱いらしいのだけど、昨日の雨でちょうど適温になってたらしい)。うう~、極楽~。お風呂からは、水晶岳から高天原まで下る温泉沢が目の前に見えて、ちょうど青空も出てきていい気分。のんびり~。ずっと入ってたいよ~。
河原にはこんなお風呂も。開放感を楽しみたい方はぜひどうぞ。まきchinはとりあえず遠慮しときましたが・・・。
さて、のんびりした後は高天原山荘に戻ります。山荘のテラスでお昼を食べて、いざ、雲ノ平に向けて出発。
気持ちのいい高天原の中を木道で抜け、川を渡ると雲ノ平に向けた登りになります。急な道を登っていくと、高天原峠到着。ところがここから先がもっと急だった・・・。木の根っこがごつごつしてたり岩がごろごろしてる道をひたすら登る登る。せっかくお風呂に入ったのに、すでに汗だく。
ようやく平らな開けた場所に到着。
水晶岳の眺めがすばらしい。振り返ると、薬師岳が黒く大きく横たわってます。このあたり、奥スイス庭園というみたいです。
ここからはいったん下り、大きな岩がごろごろする道を再びよじ登ります。登りきったところに、コロナ観測所がありました。な~んだ、雲ノ平山荘かと思っちゃったよ・・・。
雲ノ平山荘はあっち。黒部五郎岳も大きい!
コロナ観測所の丘を下ると、ようやく雲ノ平山荘に到着です。憧れの雲ノ平、そしてその真ん中に位置する雲ノ平山荘!!憧れの小屋のひとつであります。
山荘に荷物を置いて、雲ノ平散策に出発です。静かで穏やかな草原に伸びる木道を歩いていくと、奥日本庭園到着。
薬師岳。黒くて大きい。
てか雲ノ平、いろんな山に囲まれてて、しかもそれを見上げるというよりも同じ目線で間近に見られるところがすごい。静かで時間の流れがゆったりしてて、北アルプスにどっぷり浸かってる感満点。まるで別世界です。
しばらく歩き回り、秘境パワーを補給して山荘に戻ると、ちょうど愉快な三人組が到着したところでした。彼らは今日、鷲羽・水晶経由で、温泉沢を降りて高天原を通ってきたらしい。健脚じゃん! 温泉沢で沢にドボンとなったらしく、いろんなものが干されてました・・・温泉に入る前でよかったね・・・。
夕食は石狩鍋でした。雲ノ平山荘名物らしい。あったまるし野菜もたくさん食べられるし、おいしかったです!
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